SLツーシン

いつもSmileでいたいと願うLeaderの、日々の気付きをとりとめもなく書き留めたブログです。

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山田ズーニー 伝わる・揺さぶる!文章を書く

山田さんは進研ゼミ高校講座の小論文講座の編集長だった方です。
その後独立されて、コミュニケーション論に関するベストセラーを何冊も出されています。
私も最初の1冊はすぐに買いました。2003年ですね。

あなたの話はなぜ「通じない」のか
あなたの話はなぜ「通じない」のか


実は、ご本人を直接拝見したのは、初めてでした。
非常に気迫に満ちた講演でした。山田さん自身の伝えたいという気持ち、自分の経験を分かち合いたいという気持ちに圧倒されました。

正直に、自分の気持ちに向かい合うことが、「伝える」ために必要なことなのだと実感しました。

以下、感銘を受けたポイントを。



ある日、受験生が「明日の小論文のテストがある。原稿用紙の使い方がわからない」という問い合わせをしてきた。私は、一生懸命参考書を調べ、先生に電話をし、大学にも問い合わせて、その子への解答レポートを何枚も書きあげた。

ファックスでそのレポートを送信しようとしたとき、先輩がアドバイスをくれた。
「その子は、大丈夫って、言って欲しいだけじゃないの? 今から、明日のテストへ向けてそのレポートを読んで、対応できると思う?」

確かにその通りだった。私はレポートを捨て、電話をすることにした。
「大丈夫」「原稿用紙はどのように使ってもいいんだよ」と伝えた。

受験生は、とても安心して、翌日の受験に臨めたようだ。
受験生が求めていたゴールは「安心」だった。

何のために書くかで、内容や、手順、書き方が変わる。


目指す成果から考える。読んだ人の心が動くことがポイント

納得、共感、発見。
相手が「腑に落ちた」と納得してくれること。
読み手の心を動かし、状況を動かし、伝わるかどうか。

結果をイメージする
1 読んだ相手にどう言って欲しいのか?(感謝の言葉)
2 相手とどうなりたいか?(関係の変化)
3 どんな状況を紡ぎだしたいのか(目指す状況)


小さくても志のあるものを書こう。
自分の文章の行き先を考えて書こう。



伝わる要件5
本当のこと書く。正直に書く。

こういうと「ぶっちゃけて、書いちゃっていいんですか?」という反応が出る。
本当のことを書くというのは、ぶっちゃけて書くことではない。
「本当のことを書いたら、関係性に波風が立ってしまいます」という人もいる。
それは、本当の想いを書いていないのではないか。

本当の想いを書くとはどうすることか?
ぶっちゃける? 波風が立つ? それは表層の想いではないか。

本当に書きたいという深層は、自分でもわからない。
「経験の湖」に何度もダイビングして、すくいあげて引っかかるものをつかまないといけない。

文章を書く前に、まず、「自分と通じる」
自分と通じている人の文章は、人にも通じる!

本当に言いたいことは、深層にある。
自分の深層と交信する作業=考えるということ。
本当のことを伝えるには、考える力がいる。

考える=自分に問うという作業。


<伝わるための7つの要件>
①自分のメディア力
②意見
③論拠
④目指す結果
⑤根本思想
⑥論点
⑦相手にとっての意味


もっとも大切なのは5番の根本思想。
これをなくして、テクニックを磨いても通じない。



最後にまとめとして・・・

あなたにしか書けない言葉がある。

人は、自分の想いと向き合い、言葉にする勇気に感動する。

あなたの文章に共鳴する人が必ずいる。

あなたには書く力がある。




この最後のメッセージのところに、山田さんの本当に伝えたい想いを感じました。
勇気を頂きました。ありがとうございました。


以下、追記部分は備忘録のための個人メモです。
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[ 2009/05/24 23:29 ] 講演会 | TB(0) | CM(0)

五味一男 メガヒット理論 高確率でヒット商品を生み出す企画術

「視聴率男」として有名な、日本テレビの五味一男さんの「五味理論」のお話を伺いました。

五味さんについては、以下の通り。ウィキペディアからの引用です。



入社1年目で『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』を手がけ、以後『マジカル頭脳パワー!!』、『投稿!特ホウ王国』、『速報!歌の大辞テン』などを担当しいずれも高視聴率の人気番組に育て上げた。こうして次々とヒット番組を産み出すことからテレビ業界では「視聴率男」、「生涯打率 NO.1」と呼ばれ注目される存在である。番組放送中のクライマックスシーンの所でCMを挿入する手法を最初に取り入れたり、スーパーを多用した人物として知られる。その手法は現在のバラエティー番組・ドキュメント番組等に多大な影響を与えた。その手法に賛否両論の声があるが、真似をするテレビマンが後を絶たないのも事実である。また、フライングスタートの導入でも有名である。  (以下略)



最近では「エンタの神様」のヒットが有名ですね。
ヒット率99%の超理論を発売当時に読んだことがあり、非常に感銘を受けて、企画の際にはその手法を参考にしていました。
ヒット率99%の超理論

講演の内容は、その書籍に書かれている内容の通りでしたが、五味さん本人のイメージはかなり違いました。想像よりも現場主義的なイメージ。企画マンというよりは、営業部長というような印象でした。(実際は日テレの上席執行役員です、、、)

さて、その講演から気になったポイントを。


五味理論とは・・・
「自分がやりたいことを優先させるのではなく、
人々が潜在的に求めているものを、
彼らの代弁者となり見つけ出し、提供する」

単純に言えば、この3行を理解すれば、OK。
だが、実践するのは難しい。



多くの人が勘違いしているのは、「お客さんのため」を思って開発している、ということ。「お客さんのため」、と「お客さんの立場」でというのは大きく違う。

多くの場合が「お客さんのため」に作っている。これが間違い。「お客さんの立場」で考えることがポイント。

例えば、新しい電話の開発をしていると、同時に映像が見える方がいいに違いない、「お客様のため」になる、と思いこんでしまう。でも、実際、利用者の「立場」に立ってみると、映像が映ることの不都合の方が多いことはすぐにわかること。でも、「お客様のため」に、と思って、テレビ電話を開発してしまう。NTTとか、富士通とかという会社が、これくらいのことでも気付かない。



■コンセプトとは・・・

人間の本能に根ざした最大公約数的な欲求。
本能というのは変化することがない。食欲、性欲、睡眠よく、名誉欲、安心、安く、たまには贅沢したい・・・・などなど。
その基本的な欲求を柱にする。
企画開発を考えるときに、最大公約数的な欲求をつい忘れてしまう。つい、間違えてやってしまう。

例題:「雨を防ぐ新しい方法を考えなさい」

これを聞くと、いろいろアイデアが出る。たいがいは頭にはめる傘、着るように装着する傘、など。
中には「雨にぬれることが、いやでないない状況をつくればいい」と答えた人がいる。

自称企画マンというような人がよく出す答え。これが一番の大間違い。

「人間が濡れたら嫌だという感情」は消せない。本能とはそういうもの。

でも、そう思ってしまう人企画者がゴマンといる。



↑これは、ハッとさせられました。私も自称企画マン(笑)的な発想になりがちです!!



■潜在的ニーズ、ウォンツをとらえる

○ありそうでなかったコンセプト
まだ表面化していない「潜在ニーズをいち早くとらえたもの。シンプルでわかりやすいので、一見、発明品ではないイメージがある。しかし、隙間をついていれば、ヒットに結び付く確率が高い。

×なさそうでなかったコンセプト
斬新なので、一見よさそうに見えるが、そもそもニーズがないので、どんなに頑張ってもヒットには結びつかない。自称企画マンがやりがちなのがこれ。


■IQ100の自分、 IQ200の自分

普通はIQ110の自分が、一人で考えてしまう。自分の頭の中に、200の自分と100の自分が共存しており、両者が常に対話している。そういう状況を作り出す。強引にお客様の立場に立たないといけない。


■自分の中にマスを住まわせるための補助的トレーニング

1、友人知人を多くし、さまざまな人をつきあう。
2、経済動向、各種ランキング、新聞雑誌、ネット情報、町の変化をチェックし時代の流れを皮膚感覚で認識する癖をつける。
3、食わず嫌いにならず、振り幅を広げる
4、お客さんの顔色を徹底的、かつ詳細に伺う。



■発明するのではなく、探す意識で。


(だれもが欲しがるような)新しい野菜は発明できない。
だけど松茸が生える山で、松茸は何年か探せばだれでも見つかる。

そういうイメージ。


↑この表現が一番、しっくり来たかもしれません。私たちの暮らしの周りには、普通にヒットのネタが埋まっていて、その上で毎日生活しているのだと思いました。


以下、追記部分は当日の個人的なメモです。
[ 2009/05/17 00:00 ] 講演会 | TB(0) | CM(0)

「R25」のつくりかた 藤井大輔


久しぶりに感動する本に出会いました。読んでいて、自分のことのように、ハラハラし、そしてワクワクします。

「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)

「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)

■なぜ、F1層ではなく、M1向けだったのか?
■10万部売れれば大ヒットという業界に、100万部という目標はいかにして設定されたのか?
■編集記事が下手な(失礼・・・)なリクルートが、記事勝負の雑誌でなぜ勝てたのか?
■クライアントと読者のバランスをどう考えているのか?


私がR25に抱いていた、上記のようなさまざまな疑問が、すべて解決しました。
この雑誌がリクルート社内の「RING」という、毎年開催される新規事業コンペから起案されたというのは知っていたのですが、テスト創刊時のマーケティング、流通に対する考え方。編集コンセプト、編集方針、記事クオリティを保つための組織運営など、非常に勉強になりました。

特に、「本音を語らない」という「M1層」の本音に迫っていく初期マーケティングのところは、本当に頭が下がります。

「活字を読まない層だからこそ、大きな潜在可能性が広がっている。M1層に向けたマスメディアが無いからこそ、作る価値がある。空いているところに行くからこそ、独占もできる。それがすべてだ。

この部分、感動しました。それをやり切った現実を目の当たりにしたからこそ、なのかもしれませんが。

激しく、おすすめです。

そして、このやり方が奇しくも、「日本のブルーオーシャン戦略」のやり方そのものである、ということにも気付きました。







[ 2009/05/16 00:53 ] 書評 | TB(0) | CM(0)

日本のブルー・オーシャン戦略

インシアードのチャン・キム氏が書いた「ブルーオーシャン戦略」はよく売れた本で、そのキャッチーなネーミングのせいか、よく語られる戦略本です。私自身もこの戦略ツールを使って、新規事業のフレームを考えたりしたこともあったのですが、今回の講演を受けて、まだまだとらえ方が甘かったということを痛感しました。

と、同時に本物の「ブルーオーシャン」と呼べる事業を立ち上げてみたいという思いが強くなりました。やはり、自分の志向特性は顧客創造とか、バリューイノベーションという方向に向いているようです。

まだ、書籍は読めていませんが、講演は非常に気付きの多い内容でしたので、講義録をアップしておきます。今後書籍を読んで理解を深めたいと思います。

日本のブルー・オーシャン戦略 10年続く優位性を築く
安部 義彦 池上 重輔
ファーストプレス
売り上げランキング: 4043


20090508夕学五十講 日本のブルーオーシャン戦略
競争の無い新市場を創造する

池上重輔
早稲田大学大学院商学研究科准教授

ブルーオーシャン戦略(BOS)は
広大な需要を主体的がつシステマチックに創造する戦略理論。


捨てる決断が重要。
「除去」「減少」を意識的に。


ブルーオーシャン戦略は本を2、3回くらい読んだくらいではわからない戦略論。
これまでのレッドオーシャンの戦略とは全く違う。
原書で読んで、著者のチャン・キム氏とも会って話をして、本を書いて、10回くらいフルセンテンスで読み込んで、1年くらいかかってやっとわかった。


日本でブルーオーシャン戦略をやったとか、うまくいかないという人は、たぶん本質をわかっていない。

ブルーオーシャンを「見つける」とか、「掘り当てる」という人はわかっていないと思ってっていい。
ブルーオーシャン戦略は「創造」的な活動。見つけるものではない。


見つけようとしている人は、ブルーオーシャンではなく、ブルーバード(笑)。青い鳥を探している。


理論というのは、再現性があるもの。
ほとんどの成功論は、宝くじ的である。
それに対して、ブルーオーシャン戦略は再現性がある。



■捨てる決断が重要
「除去」「減少」を意識的に。


普通のビジネスにおいて、何かを「やめる」ことで褒められることがない。
捨てるという意思決定は非常に難しい。

捨てることが、バリューイノベーションに優位である。


■ブルーオーシャン戦略は業界のライフサイクル・業種を問わず適応可能。
成熟、衰退期でも、消費財でも、産業材でも可能。

■先端的技術・発明はマストではない。
あったらよりいいレベル。

■誰の何に役に立つのか(ユーティリティ)の視点が必要。

戦略はこれまでの「業界常識」とは違う(業界の境界が崩れる)
たいがいの人が「なんだそれは?」と思われるレベル。
業界の人から、「これは、●●ではない」と言われるレベル。
例:これは、床屋ではない→QBハウス
これは、サーカスではない→シルクドソレイユ

■「顧客」だけでなく「非顧客」(ノンカスタマー)を見る
通常は、顧客の違いを見に行く。セグメンテーション。
マーケティングの観点では、相違を見に行く。

顧客ごとの「違い」ではなく「共通性」さぐる。

■「競合」だけでなく無意識に何と比較しているか(オルタナティブ)を「体感」することが必要
意思決定者が現場に見に行くことが大切。

サブスティチュート(競合)からオルタナティブ(代替)へ


きちんとマーケティングを勉強している人は、どうしても顧客を見に行ってしまう。
無理やりにでも、非顧客を見に行かないといけない。相当無理して意識を変えないといけない。


■レッド&ブルー

日本でブルーオーシャン戦略が誤解されがちなのは、レッドオーシャン戦略を知らないから。

レッドオーシャンもきちんとした戦略。MBAでは通常、レッドオーシャンを教える。
欧米のビジネスマン(MBA)はポーターやコトラーの戦略を十分に理解している。
それを前提にブルーオーシャン戦略は語られる。
日本ではマイケルポーターやコトラーの戦略論を正確に理解している人が少ない。



■コストと付加価値は両立できない    
コストを下げながら付加価値を上げることは不可能。→できている場合でも、儲かってない場合が多い。
利益を上げるのが戦略の本筋。利益を上げるためには、コストと付加価値はトレードオフの関係となる。
普通の戦略では。


競争に勝つ←→新しい需要を主体的に創造
全く違う概念。

■通常、戦略といえば・・・

・もっと安く(プライスリーダーシップ戦略)
・もっと増やす(差別化戦略)
・もっと絞り込んで(集中戦略)
・もっとがんばる(オペレーションエクセレンス戦略)
となる。

例えば、コストリーダーリップ戦略というのは業界で一人しかできない。

差別化戦略も競合と差をつけることと思いがちだが違う。

お客さんが、プレミアムプライスをつけていいと思う軸において競争相手と差をつけること。
差別化は基本的にコストがかかる。手間がかかる、良い材料、など。プレミアムプライスへ転嫁できる戦略。


コストリーダーシップと差別化戦略は、本来、トレードオフになる。


■「競争しないことは可能か?

スポーツバイク。スズキの隼(ハヤブサ)。性能競争の末、すでに最高速300キロを超えたが、、、売上台数は?

あなたが開発担当者であれば「競争」をやめることができますか?

最高速度のスペックをこれ以上上げても、販売台数はそんなに伸びない。そのことが、売る前にわかっていたか?といえば、薄々分かっている。
でも、最高速度を下げられない。それが普通のビジネス。

その証拠として、これに対して、カワサキはニンジャという300キロオーバーのバイクを出した。
競争をやめるのは、本当に難しい。


■レッドオーシャンをすべて捨てるわけではない。

レッドとブルーどちらも必要。

レッドだけでも、儲からない。でも拡大するにはブルーオーシャン戦略も必要。

普通の企業というのは、マジョリティはレッドオーシャンを取っている。
どこかで2、3割のブルーオーシャン戦略が必要。そういう補完関係。

アカレンジャーがピンチの時にアオレンジャーが来る。(笑)


■新規事業開発と言えば通常以下のようなことをやる。

・アンゾフのマトリクス→単なるチェックリスト

・ぶらぶら社員→永谷園もやめたほど。

・やってみなはれ
・イノベーションのジレンマ
・スカンクワーク
・天才的なファウンダー

どこの会社でも「再現性」を持ってできることではない。


それでできたのがブルーオーシャン。


■ブルーオーシャンの3つの主要要素

バリューイノベーション
ティっピングポイント・リーダーシップ
フェアープロセス

組織戦略論が2つも必要なくらい、これまでの戦略とはかけ離れたジャンプが必要。
(今日はここまで話せない・・・)

■バリューイノベーション
差別化と低コストを同時に実現

コストを押し下げながら、買い手にとってのバリューを向上


■果たして、Wiiはブルーオーシャンなのか?

チェックポイント
①巨大重要を創出したか?
→Wii登場2003年ではのすでにゲーム業界は衰退産業。
 ピークの半分の3000億円まで落ちていた。
 
②削減、減少によるコスト低下と資源配分ができているか?
→簡略化によるCPUへの負荷軽減、ゲーム開発投資の削減


③これまでのメインユーザーではない、ノンカスタマーを取り組んでの新需要創造ができているか?
→PS3とWiiは競争しているのか?→競争していない。
縮小しつつある市場で、新たな需要を創造している



■具体的手順


①戦略キャンバス

現状を確認し、「覚醒」する
横軸にファクターと呼ばれる、業界で重視されている要素をあげていく。

最初の並びではファクターの並びはどれでもかまわない。

一番左は価格。それがルール。
覚醒、現地探索でも一番左は価格。


PS3はそれらの横軸のファクターを押し上げていく商品。

→あるレベル以上になると、差別化ポイントとして寝てくる。
サチュレート(寝ている)してくる。

レベルが上がってくると、マニアしかついてこれなくなる。

Wiiはグラフィックを削った。


覚醒、現状把握のときは、ファクターの並びはどれでもかまわないが、
戦略を考える際は「なくす」→「減らす」→「増やす」→「創造する」という並びにする。

そうすると右肩上がりの図になる。わかりやすくなる。

どんなプロダクトも、価格は必ずあるので、一番ひだりは価格になっている。




導入期にもBOSが使えるか?

本当の導入期なのか?ということを考える必要がある。
業界として導入期ならば、そのことがブルーオーシャンであるはず。



②ERRCグリッドによって考える

4つのグリッド
・エリミネート
・レイズ
・リデュース
・クリエイト

↑これがなかなか考えられない。


■ブルーオーシャン戦略の初期戦略
覚醒

現地探索
ノンカスタマーが使わない理由を密着して探す。


ノンカスタマーを3層にわける。


原著の翻訳版は良い翻訳だが、後半誤訳っぽいのもある。
特にこの部分がそう。


第1層 Soon to be 今にも浮気しそうな層
第2層 Refusing 意図して使わない意思決定をした人
第3層 Unexplored お客になることを思ってもみなかった人

セグメンテーションはしない。(まず、しない)

大きくとらえたお客さんのコモナリティ(共通性)を見つけていく。


ウィーの場合

第1層 若いビジネスマン
第2層 お父さん層 ビジネスマン
第3層 主婦、祖父母

この3者の共通性を見に行く。
カスタマー、ノンカスタマーに直接、密着、現場観察
意思決定者が自ら身に行かないといけない。
報告を聞いても信じられない。


ロストユーザーに密着して見に行っている人がいるかどうか。ほとんど見に行っていない。
確かに大変である。

ブルーオーシャンは気合の作業。
現地探索は3か月から半年かかる。ものすごくベタな作業。
気合と根性と粘り。

ここで、新しい戦略キャンバスを描ける要素が見つかるかどうか。

お金を払って見せてもらう調査では、よそいきのノンカスタマーの声しか見えてこない。
50人から100人くらいに突撃インタビュー状態でやらなくてはならない。


ノンカスタまーからヒントを得るには、代替品(サブスティテュート)のみでなく、オルタナティブを見渡す。


■市場の境界線を再構築する6つのパス

レッドオーシャンのトラップから逃れる方策

①「オルタナティブ」な産業を見渡す
②業界内のさまざまな「戦略グループ」を見渡す
③業界の「購買者グループ」を見渡す
④「補完的な」製品とサービスを見渡す
⑤業界の機能あるいは感性の方向性を問い直す
⑥将来にわたって外部トレンドの形成に関わる


■ユーティリティの簡易チェックリスト

①使い方を説明する必要があるか?
②インストールに手間がかかるか?
③何の役に立つのか説明が必要か?



・ユーティリティー →比類のないユーティリティはあるだろうか?何としても購入する理由はあるか?
・価格→マスの手に届きやすい価格か?
・コスト→目標コストを達成できるか?
・導入→導入の障壁にあらかじめ対処してあるか?




==質疑応答====================
ティッピングポイントリーダーシップはBOSにとって重要か?
そんなに新しい組織論とは思えない。


ディッピングポイントリーダーシップも
フェアプロセスもチャンキムのオリジナルではない。

組織論として、チャンがすごいわけではない。

ただ、組織論としてはこれまでの常識とは違うという人も多くいる。
変革プロセスを実際にやっている会社をみると意外とこれができていない。

ウォーターフォール型やカスケード型のような、上から下ろしていくやり方の方が多い。

=======================
ブルーオーシャン戦略はコンサルにとって、そんなに大した戦略ではないのでは?


私自身BCGにいて、コンサルをしたが、意図的にできていたかというと、正直で来ていなかった。
センスのいいコンサルタントは、部品部品はできているけども、意外と全部はできていない。


=======================

過去の成功事例にあてはめただけの、結果論ではないか?


共通要因をさがしたので、確かに結果論である。

実際にこれを意図的に使った事例があるのか?

新しい事例は守秘義務があるので、言えない。
ただし、事例としてはある。

=======================

全体的な流れの中で、どこに力をいれるべきか。

戦略キャンパスづくりのために
ファクター

覚醒→最初に作るときは、ファクターはどんどん出していく。
   本当に大切なものを絞っていくと、たいてい15個以内になる。
   世の中そんなに複雑な商品はない。5ー6個くらい。

戦略をつくって考えるとき
→あまりにファクターが多いとわかりにくくなる。
 いかに、簡単にわかってもらえるかが大切。
 ひとけたのファクターにした方がいい。


ブルーオーシャン戦略はローエンド戦略ではない。

結果として、ハイエンド商品になることがある。
シルクドソレイユなどは1万円以上になる。
既存のサーカスより高い。


======================

かえって価格が高くなる施策に理解が得られない場合が多い。どうすればいいか。


価格に関しては二つ大切なポイントがある。

①価格とコストは分けて考える。
コストと付加価値が相対的なものであることを忘れてないか?
コストの話ではなくて、価格ではない。

②価格を考える順番。
書籍のプライス・コリドー・オブ・ザ・マスの部分を読むと、価格がどう扱われているかがよくわかる。

========================

B2Bの場合のマーケティングでもブルーオーシャン戦略を使えるか?


答えとしてはイエス。
チェーンオブバイヤーズ。

社内と社外両方にある。
現地調査にあたっては、相手先の会社に行かないと、いけない。

=======================
星野リゾートがファミリー層を開拓したスキー場の戦略は、ブルーオーシャン戦略か?


ブルーオーシャンはマスを狙う。基本的には。
星野リゾートは、たぶん集中戦略。ニッチ戦略。
普通の競争戦略に於いて考えだされたと思われる。


価格は高くても一番取れる戦略もある。
一番マスで取れるなかで、一番高いゾーンにしようというのが基本ルール。

=======================

全部が全部ブルーオーシャンにする必要があるかどうかは別の議論。

=======================

Wiiをやっていると、また、性能がほしくなるのではないか。
ブルー→レッドになるのではないか。


それは、それでいい。

それ以上に、今以上にマスを狙うという概念。いかに顧客を広げるかということ。
戦略というのは資源配分の意思決定。
高機能に持っていくのか、サプライの方にシフトするのか。
マスへマスへと寄せていくのがブルーオーシャン。
=======================

ファイブフォースと組み合わせるのができないか?

→業界分析のツールである。日本でファイブフォース使うときの使用上の注意点。
これは魅力度を確認するツールである。

ファイブフォースは比較しなくてはならない。比較をするツール。
比較するためにはファイブフォースは使えるが・・・。

業界定義が大切。業界定義をぶらすかが大切。ぶらすかが、本当の使い方。
同時にも使えるが、相当に習熟度が大切。

=======================
グリッドで考えたときに、とんでもない付加価値をつけたり、根本的なものを捨てたとき
グリッドを選ぶ時に天才と凡人の差が出るのでは?

→出るが、天才が100としたときに、限りなくそれに近づけることはできる。

=======================

代替え品→オルタナティブへの発想の転換は難しい
その業界にいる人には難しいのではないか?

→本当に難しい。
一度聞いてもわからない、何回も聞いてわかるのがオルタナティブ。

見つかったとして、それを社内でコミュニケーションするときに、また、難しい。

自社の中だけでコントロールするのは難しい。
ある程度、そういうことに慣れた、ファシリテーターがいて、すすめるのがいい。

iモードも松永真理さんと夏野剛さんがいたからできた。
=========================

以上


[ 2009/05/11 00:00 ] 講演会 | TB(0) | CM(0)

谷川俊太郎 覚和歌子 「言葉の力」

5月7日は楽しみにしていた、谷川俊太郎さんの講演会でした。

自分にとって、とくに想い出深い作品、「みみをすます」。
偶然にも、谷川さんご本人の朗読によって、ライブで聞くことができました。
忘れられない1日になりました。

直接拝見する谷川さんは、予想どおりに、おだやかで、力強く、誠実であり、エロティックで、とても素敵でした。このように齢を重ねたい、そう思う方です。

講演は現代詩作家の覚和歌子さんとの対談形式でした。
そのなかで、琴線に触れたポイントを・・・。



谷川さん
現代人には「わからない」ということが、不安である。だから、子どもにもわかりやすいものを与える。

わかりにくいものが、永遠のクエスチョンになっていて、それが大人になってわかる時がある。それが、とてもいいプレゼント。わからないことの贈り物という考え方である。

学校の授業でも、「作者がこの詩で伝えたいことは何か?」
「作者は何を考えていたのか?」ということで試験をする。

詩で試験をすることは不可能。

あいまいでないものや、明晰でないものと一緒にいられることが、人生を楽しむということ。

サプリメントと生野菜の差。スペック(栄養素)は同じでも、在り方がちがう。
あいまいさを楽しむ、味わうということが大切。

覚さん
言葉はデジタルなもの。
名前をつけて物事を分類している。

谷川さん
言葉によっては矛盾しているということが、リアルである。
言葉というのは、明らかにすることができる半面、難しくしてしまうこともある。

現代人はとにかく安心したがる。




(覚和歌子さんの「真夜中のオレンジ」という詩の朗読が終わった時のコメントとして)

谷川さん
言葉の強さというのは「エロス」があるか、ということ。
「体好み」(からだごのみ)のことば、という意味。

覚さん
私は、ロゴスなんだけど、行間からエロスが感じられるくらいがいい。

谷川さん
(否定的に)「エロス」がないと伝わらない。



↑このやりとりは非常に面白かったです。
谷川さんの表現者としての突き抜けた感じ、そぎ落とされたソリッドな感じに対して、覚さんはまだ、作家としての見せ方の方にこだわりがある。
この態度というか、立ち位置は、それぞれの作品にも出ていると思いました。

覚和歌子さんの作品は、とてもマーケティング的。
絞って、狙って、撃ち落とす感じ。
商業的な分、どうしても「あざとさ」が見え隠れします。

谷川さんの作品は、やっぱり、魂が震える感じがします。
根源的な感動です。表現者が「エロス」というなら、受信者としては「リビドー」と言ってもいいかもしれません。それが魅力だと再確認しました。



覚さん
私にとっては詩を書いている作業は果てしなく自己セラピーに近い。
一人でも多くの人と共有するための言葉を探す。

言葉にならないものを浮き上がらせるために、外堀を言葉で埋めている感覚。

伝えたいことは、言葉で埋めた以外の部分。




(講演後の質問タイムにて、「どんなときに、詩作のきっかけとなるか?」という質問に対して)

(両氏声をそろえて・・)
詩を書くきっかけは「しめきり」!!!

締め切りは他者の枠。
詩というのは、自己表現という部分もあるが、他者との関係において出てくる。





非常に楽しい時間でした。

ずっとそろえたいと思っていた、谷川さんの詩集をまとめて購入して、その場でご本人にサインをいただきました。ありがとうございました。一生の宝ものにします。

谷川俊太郎詩選集  1 (集英社文庫)谷川俊太郎詩選集 (2) (集英社文庫)谷川俊太郎詩選集 3 (集英社文庫)


以下、追記部分は、講演時の個人的なメモです。
[ 2009/05/09 00:00 ] 講演会 | TB(0) | CM(0)

黒部の太陽 体感レポート

3月22日のエントリーでも、書きましたが、テレビで香取慎吾主演のドラマ「黒部の太陽」を見たときから、今年のGWは「くろよんダム」へ行こう、と決めていました。

この、10億かけて作られたという、フジテレビ開局50周年記念のドラマは、主に大町トンネル(関電トンネル)を扇沢からのトンネル工事を担当した、「熊谷組」を中心にとりあげていました。

ただ、このドラマはDVD化は決定しているようですが、まだ、発売はされていません。(5月6日現在)

そして、石原裕次郎と三船敏郎主演の映画の方は、なんと、ソフト化されていないのだそうです。
→その顛末の詳細はウィキペディア
どうりで、ツタヤで探しても、見当たらないわけです・・・。

なので、見逃した方は、ぜひ、こちらのサイトのドキュメント動画を見てください。↓
<黒部ダムMOVIE 黒部情熱の谷>
この映像は、大町トンネルのトロリーバス乗り場でも流されていました。
(否が応でも、気分が盛り上がります)

ですが、私が過去に見て知識にあったのは、プロジェクトXで取り上げられた、黒部側からの「間組」による迎え掘りの話です。こちらも感動秘話です。ソフト化もされていて、図書館などに収蔵されているので、ぜひ、一度ご覧ください。(私は、GW前に再度DVDで見ました)
プロジェクトX 挑戦者たち Vol.7厳冬 黒四ダムに挑む ― 断崖絶壁の輸送作戦 [DVD]
プロジェクトX 挑戦者たち Vol.7厳冬 黒四ダムに挑む ― 断崖絶壁の輸送作戦 [DVD]


その他一般情報は、以下の関西電力のページがわかりよいです。
http://www.kepco.co.jp/e-patio/category/living/1128077761/


さて、前置きが長くなりましたが、私が現地で感じたかったのは、先人の不撓不屈の精神と171名の尊い犠牲と引き換えに手にすることができた、建造物の存在感です。

そして、なによりも「なぜ、このような仕事に、命を賭けることができたのか?」 そのモチベーションの根源に迫りたかったからです。
「国のため?」「家族のため?」「報酬が良かったから?」「会社から期待されたから?」・・・・・いろいろ想いを巡らせました。「高度成長期」という時代の空気のせいにしてしまうのも悔しいです。

最終的に私が思い描いたのは「俺はダム屋だから」「トンネル掘るのが家業だから」という、境遇的なものが大きかったのではないだろうか、そういう動機でした。

この人たちは、何らかの縁で、「くろよんダム」の工事にかかわるようになった。その宿命や巡り合わせから逃げることなく、真っ向から前向きに挑んで、自分の持てる力を最大限に発揮しただけなのではないだろうか。そういう思いが強くなりました。

現代の私たちは、環境をコントロールしようとする動きが強すぎるのではないか、と思ったりもしました。目の前の与えられた宿命の中で、誰のためでもなく、せいいっぱい働くことを生きる喜びとする感覚。うまく言えないのですが、そういう気持ちの集合体だったのではないでしょうか。

なんとなく、そう思うことが、先人たちの偉業に対する、一番のリスペクトになるような気がしました。

以下、写真資料です。

黒部3
↑広角のレンズを持っていかなかったので、ちょっと画角が狭いですが、展望台からのダム全景です。この時期(5月)は貯水量も少なく、観光用の放水も実施していません。

黒部2
↑大町トンネルのトロリーバス乗り場に「黒部の太陽」のドラマロケ記念の展示スペースができていました。ドラマのロケ地の紹介パネルです。

黒部1
↑実際にドラマでも使用されたらしい、トンネル坑内のミニチュア模型です。「発破」ボタンが用意されていて、押すことができます。(笑)



追記:
建設当時は、関西地方の半分の電力をまかなったとも言われている、黒四ダムですが、現在の発電量は、全体の1%程度だそうです。(残りは火力や原子力発電による)

そう考えると、ちょっと悲しい気持にもなります。

[ 2009/05/06 20:20 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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松崎哲也 (love365)

Author:松崎哲也 (love365)
ベネッセで雑誌とWebのメディアマーケティングを担当する部門のブチョー。ソフトバンク・アカデミア外部1期生(現在参加中)。
「発信内容は個人の意見であり、必ずしも組織の見解と一致しているわけではありません」

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