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いつもSmileでいたいと願うLeaderの、日々の気付きをとりとめもなく書き留めたブログです。

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ソニーとグーグルでの経験から言えること。辻野晃一郎氏講演

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
辻野晃一郎
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VAIO、スゴ録。ソニーが誇る大ヒット商品を次々生み出し、その後グーグルの日本法人社長を務めた辻野晃一郎さんの講演を聴きに行ってきました。
タイトルは、
「異才・奇才を生かす組織」
-ソニーとグーグルでの経験から言えること-

です。

お話の流れは
・今という時代について
・ソニーという会社のこと
・グーグルという会社のこと
・これからの日本への提言

というアジェンダに沿って、パワーポイントのスライドを提示しながら進められました。

急速なグローバル化、クラウド化の進展の中に合って、なぜ、日本という国は、日本の企業は、その流れのイニシアチブをとれないのか。なぜ、ソニーは先頭から離れてしまったのか。グーグルの目指す世界はどういうことなのか。

どちらも実体験に基づいた、しかも企業トップのお言葉なので、説得力がありました。

以下、心に残ったポイントをまとめます。

「ITデバイス」としての車の再定義

クルマの世界も家電、PCと同じ構造になっている。新しいクルマの会社EVの会社は、IT企業が出資している。

Googleのエリック・シュミットCEOは、「自動車は自動で走行すべきだ。自動車の方がコンピュータより先に発明されたのは 間違いだった」と発言しているほど。

クルマを再定義し始めている人たちがいる。しかし、その中に日本のメーカーの存在が薄い。モーターで動くクルマになると、中国、韓国の方が品質が良くなるかもしれない。

いわゆるインフラとの連携が大切
日本は小さく薄くするのが得意。今の時代は、インフラとの連携が大切。たとえばクラウドコンピューティング。(ソニーのウォークマンは)音質がいくら良くても、アイポッドに負けてしまう。インフラとの連携がよければ、最終的に製品でも勝てる
どんなに高速なクルマを作っても、道路というインフラがないと役に立たない。生態系として設計しなくてはならない。それを肝に銘じる必要がある。


↑クラウドとの連携が今後の製品の勝ち負けの分かれ道になって来るという点は、とても重要だと思いました。

なぜ日本企業の競争力が弱くなったのか
日本の企業、経営層がリスクを取らなくなった
上層部に行けばいくほど、リスク管理能力がなくて、責任逃れに終始する。災害時もそうだった。
必要なのは、ソニーのモルモット精神ではないか。


↑モルモット精神のポイントは「誰よりも先にやるということ」だそうです。

常に時代をつくるのはイノベーション
ソニーもグーグルもイノベーションを宿命とした会社。
どうすれば、イノベーションができるか。
イノベーションはリスクを取ることから始まる。

一方で、泥臭い現場力、忍耐力があって、実現することもある。
どんなに素晴らしいアイデアやテクノロジーがあっても、広く普及しなければイノベーションとは言えない。
YouTubeもエバンジャライジング活動を地道にやった。ジャスラック、放送局、コンテンツホルダー、一つひとつを説得して市民権を得ていった。グーグルbook検索も泥臭く、1冊ずつスキャニングをしていく。ストリートビューもそう。地道にやって世界を変える。テクノロジーをもとにしたイノベーションは地道な活動に支えられている。


↑また、リスクテイクの話が出ました。技術も実作業もやるときは、片っ端から徹底的にやるところもグーグルの強さですね。

なぜ、企業は延命しないといけないのか?
これまでにソニーは偉大な貢献をしてきた。世界中の人たちに素晴らしいものを届けてきた。ソニーはもう「お疲れ様!」で、それでいい。第2、第3のソニーが生まれてこないことが問題。


↑アメリカに比べて日本は企業の淘汰や入れ替わりがされていないことが衰退の原因という話はよく聞かれます。が、ソニーはもういらない、という発言には正直驚きました。しかし、本質をついた発言ですね。

再定義の時代を意識したモノづくり
・IT型のスピードとスタイルを意識したモノづくりを目指す。
・デバイスだけでなく、生態系全体を包括したアプローチのなかでのものづくりを目指す。
・高収益モデルとリンクしたものづくりを目指す。(薄利多売はダメ)
・労働集約的なスタイルよりも知識集約的なスタイルを目指す。


↑「生態系全体を包括」ということが凡庸な発想では無理ですね。

「いま」をどうとらえるか
1)混迷には理由がある。新しい秩序に移り変わる前夜。
2)グーグルやYouTubeやAmazonをはじめとしたクラウド環境をこれからのグローバルな公共インフラとして広義にとらえて個人も企業も積極活用するのが得策。国益にも寄与。
3)低コストの公共インフラや無限のコンピューティングパワーを最大限に活かせる恵まれた時代
4)やっとアプリケーション、コンテンツ、データ、そしてサービスにフォーカスできる時代になった。(チャンス!)
5)今現在はクラウドへの移行期。クラウドへの移行はライフスタイルや業務スタイルそのものの刷新を伴わなければ意味がない。
6)オールドマーケティングの手法から脱して、マスメディアとインターネットやソーシャルグラフとの連携によるクロスメディアでビジネスチャンスは大きく広がる。
7)「一身にして多生を経る」時代


↑最後にまとめとして、提示された、「いま」のあり方です。変化を前向きにとらえ、新しい秩序のなかでどう立ち回るべきなのか。逃げずにその流れに乗ることの大切さを繰り返し述べられていました。

ビジネス生態系の違い
普通の会社は小さな生態系をたくさん作って積み上げていく。事業本部や事業部ごとの売り上げ利益が積み重なって、全社の売上利益となる。
グーグルは、ほぼ全てをアドワーズ、アドセンスによる収益でまかなっている。大きな生態系がひとつあるだけ。このひとつが年間2兆円くらいの利益を生み出している。その年間2兆円を惜しみなく、クラウドに投資していく。投資回収を考えずに、インターネットの世界に投資していく。インターネット上に素晴らしいサイトやサービスが生まれ、人々がそれを使えば使うほど、検索広告による収益は増加するはず、という考え。グーグルはそれを徹底してやって行く。


↑これは質疑応答のなかで述べられていた、グーグルのビジネスモデルの特長です。収益のことは何も考えずに、ただただ、インターネットの繁栄のため、クラウド化の推進のためだけにすべての投資を集中させるというモデル。確かに破壊的です。しかし、普遍性はないのでは?と思ってしまいました。それが頭の固いところなのか・・・?




最後に、講演会の中で引用紹介されたいくつかの素材を共有します。

↓アップル創業者のスティーブ・ジョブズによる森田昭夫氏追悼のメッセージ。(冒頭部分)

↑ソニーは「家電」という業界そのものを創り出し、アップルにも多くの影響を与えた、ということが賞賛のポイントになっています。関係ないですが、キャンディカラーのiMac、懐かしいですね。僕はこれのもうひとつ前の世代のボンダイブルーのrev.A型のiMacを今でも大切に持っています。(笑)


「東京通信工業株式会社(現ソニー)設立趣意書」
1946年(昭和21年)1月、ソニーの創業者のひとり、井深 大(いぶか まさる:ファウンダー・最高相談役)が起草した。

全文はコチラに記載されています。

経営方針に「規模の拡大を目的にしない」「むしろ小なるを望み」と明記されています。


Google の理念 Google が掲げる 10 の事実
これは、あまりにも有名ですが、一応、掲載しておきます。
個人的には、YouTubeのサービスをグループ内に置いたことで、この理念に少し曇りが出たのではないかと思っています。

1. ユーザーに焦点を絞れば、「結果」は自然に付いてくる。
2. 1つのことを極めて本当にうまくやるのが一番。
3. 遅いより速い方がいい。
4. ウェブでも民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのは机に座っているときだけではない。
6. 悪事を働かなくても金儲けはできる。
7. 世の中の情報量は絶えず増え続けている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. すばらしい、では足りない。


これもグーグルのこちらのサイトにて、解説付きで読むことができます。



まとめは以上です。貴重なお話有難うございました。

松崎哲也



以下の追記部分は、公演中にPCでとったメモのコピーです。意味は通じないと思いますが、個人的な備忘録として追記しておきます。あしからず。

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[ 2011/06/26 19:16 ] 講演会 | TB(0) | CM(0)

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16日(木)に「戦略PR」の著者である、本田哲也氏の講演会に参加してきました。

以前に「戦略PR」の書評を書いたのは、2年前、2009年の3月です。
その時のエントリーはこちら

その後実際に自分の担当するブランドのPRで、「戦略PR」を実施してみました。

空気を作って商品を売るのに必要な3つの要素は「おおやけ」「ばったり」「おすみつき」

「ぐずっている赤ちゃんが不思議と泣き止むテクニック」という普遍的にウケるネタ(おおやけ)を、当時はやっていた動画投稿コンテストを実施し、研究所を立ち上げ、権威に所長になっていただき(おすみつき)、コンテスト上位の動画をワイドショーで数多く取り上げていただき、さらにツイッター連動の企画も用意しました(ばったり)。

テレビのワイドショーやスポーツ新聞などを中心に、マスコミでの取り上げは広告費換算で3億円相当を超え、「戦略PR」の効果測定のスペック的には成功した部類に入ると思います。

ですが、なんだか、いまひとつしっくり来ていませんでした。
その理由を探るために、もう一度、基本から振り返るためにはよいチャンスでした。


結論から言うと、前回の私たちの「戦略PR」に欠けていたのは、最も大切な「テーマ設定」における、「商品の便益」と「世の中の関心事」の結び付けの弱さでした。「赤ちゃんが不思議と泣き止むテクニック」というのは、マスコミでの取り上げを意識して、「世の中の関心事」によりすぎたネタだったのだと思います。
また、「ネタ」的であり「テーマ」にも落ちていなかったと思います。

ここで、もう一度、本紙より、戦略PRのテーマ設定のステップを抜き書きます。

1)商品の便益に関連しそうな、世の中の「関心事」を調べる
2)商品の便益を世の中や消費者の関心に合わせて翻訳する
3)その2つを結び付け、テーマを設定する
4)テーマを「ニュース」にするための材料を用意する
5)テーマを広げるための具体的なPRプランを策定する




その他公演で語られた内容は、かなり古い事例も多く、90%くらいは書籍で述べられていることの解説だったのですが、もう一度、この「戦略PR」抜きには企業のマーケティング活動は考えられなくなってきていることと、ソーシャルメディアの台頭による加速度も実感できました。

有難うございました。

松崎哲也


追記部分は、公演中に自分のPCでメモった個人的なメモです。
読んでも意味が分からないと思いますが、あしからず。

[ 2011/06/19 22:59 ] 講演会 | TB(0) | CM(0)

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Amazonの本の紹介欄にあった以下のセールストークに釣られて、ポチってしまいました。(笑)

1日かかっていた書類づくりが30分に。
移動中の時間だけでパワーポイントが完成し、言いたいことが伝わるプレゼンが可能に。
ダラダラ会議がスマートで実りのあるもの変化。
さらには本が1冊15分で読めるようになり、内容も忘れない。
インプット・アウトプットの効率が劇的に向上。


タイトルからは「ノート術」「整理術」のような印象を受けますが、実際は非常に実践的な「仕事効率化」のスキル本です。

何事も素直に受け止める私(笑)は、早速、『電車のなどの隙間時間でプレゼン資料が完成する「16分割メモ」』を実践してみました。著者のやり方に加えて、付箋に記入して順序を入れ替えられるという応用スタイルを発見し、とあるプレゼンのプロットを完成させました。
確かに時間は短縮できて、頭からラストまでのストーリーは俯瞰しやすくなったと思います。ただ、電車のなかではさすがにできなくて、デスクで1時間くらいかけて行いましたが・・・。

そのほかにも、色々な効率化ツール、手法がたくさん紹介されています。

■会議時間を半分にする、マッピングコミュニケーション
■言いたいことが誰にでも伝わる、3つの型と1・2・3マップ
■どんな相手でも納得させる、物語プレゼンテーション


↑この3つのメソッドは、次の機会にぜひ、実践してみたいと思います。

「ツール」としては、以下の2つが気に入りました。


マインドマップツール
Xmind
↑無料版でもかなりの充実した機能がある、マインドマップツールです。私も、これまでにいろいろと試してみましたが、これは知りませんでした。さっそく使ってみたところ、「フィッシュボーン」や「ツリー構造」など、多様な思考整理のツールとしても活躍してくれそうです。こういうのを探していました。


報告書をA3一枚にまとめる
トヨタのA3
紙1枚の中に「背景」「現状」「ゴール」「課題」「解決策」「計画」の6つの要素を盛り込み、短時間で一貫した説明ができるようにするためのツールです。

詳しくはこちらのページに解説がありました。↓
http://jikan.livedoor.biz/archives/51635960.html
イメージを転用させていただきます。
A3

いわゆる「エレベーター・トーク」というようなことを、考える時に使えるツールですよね。



仕事効率化への取り組みのポイントは、
とりあえずやってみる。
ということだと思います。

時間が半分にならなくても、1割削減されただけでもすごいじゃないですか。
電車のなかでは無理でも、会議の間の隙間時間でできたら、すばらしいじゃないですか。
「けっ!騙された」と思っても、自分に合った仕事のスタイルがはっきりするじゃないですか。


そう思いますし、自分は「とりあえずやってみる」人でありたいと思います。

松崎哲也

ここまで読んでくれた方は拍手をポチっとお願いします。(^^)↓
[ 2011/06/05 11:52 ] 書評 | TB(0) | CM(0)
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松崎哲也 (love365)

Author:松崎哲也 (love365)
ベネッセで雑誌とWebのメディアマーケティングを担当する部門のブチョー。ソフトバンク・アカデミア外部1期生(現在参加中)。
「発信内容は個人の意見であり、必ずしも組織の見解と一致しているわけではありません」

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