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無駄学のすすめ 西成活裕さん

無駄学 (新潮選書)
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西成 活裕
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西成教授のことを知ったのは、「渋滞学」という本と、テレビで
渋滞が起きる仕組みを解説し、実証実験をしているのを見たことでした。

車を運転していると、本当にいらいらするし、いわゆる「自然渋滞」って
どうやって起きて、どうやって解消していくのか・・・。
いつも、渋滞の中でそんなことを考えてました。

渋滞回避術についてはこの記事がめちゃくちゃ面白いです。

「渋滞学」の権威、西成活裕東大教授が伝授!
目からウロコの“究極”の渋滞回避術


さて、そんな西成教授の次なるテーマが「無駄学」ということで、
お話を聞いてきました。


そもそも、みなさん、「無駄」って定義していますか?

生命保険は無駄ですか?
食べ残しは無駄ですか?
スポーツは無駄ですか?


そんな問いかけから始まります。



無駄の定義

ある目的をある期間で達成しようとするとき、
最適な、もしくは予想上のインプットとアウトプットの
差益より、実際の益を低くしてしまう要因




つまり、目的と期間を定義しないと、そのことが
無駄であるかどうかは、判断できない、ということです。

一つの目的では、無駄なことも、別の目的では有益かもしれない。
今は無駄に思えても、いつか役に立つかもしれない。
そういうことです。

特に、「期間」の設定が、人生においては設定が難しいと思いました。


無駄取りの有名な事例としては、トヨタ生産方式が有名ですが、
そこから学べる、ムダ取り、全体最適化に必要な力は
次の2つだそうです。


サキヨミ(時間)力
1分の予測行動で、1時間の節約につながる。
例えば、会議の流れをサキヨミすることで、
良い発言ができるようになる。
事前に準備ができる。というようなこと。


周辺視野(空間)力

他の工程が見えていること。
祇園の舞妓さんは、接客中でも全員が全お客様を見ているので、
全員が心地よいサービスを提供できるのだそうです。
(ABCマートが、接客にこの仕組みを取り入れているらしい。)



また、ムダ取りのコツとして

まとめるのは良くない。

というのが、意外でした。
人間はまとめた方が効率的で楽だと感じる傾向があるが、
これがムダを生み出す要因になっているそうです。

例えば、工場でも、午前は「A]、午後は「B」とまとめて
作業を行うよりも、1日中「A」「B」を交互に行う方が
効率が上がるそうです。

これは、仕掛品を保管する場所が軽減できるということと、
変化への対応力が高まるから、というのがその理由。

大量生産の時代は、まとめて作った方が段取りの替えが
少なくて良いし、現場は段取り替えの回数が少ない方
を好む。しかし、現在のような多品種小ロットに対応し、
受注の上下にも機敏に対応しながら、生産性を上げるには、
小さくても一つずつ完成させる方式の方が、結果的に
効率がよくなるそうです。


また、トヨタ生産方式のルーツにの話も面白かった。



トヨタ生産方式における「平準化」のルーツ
生みの親である、大野耐一氏の良久夫人が読んでいた、
「婦人の友」1954年10月号だった!



トヨタ生産方式を確立した人物として有名な大野耐一氏への取材を
進める中で、奥さんの読んでいた婦人誌のお掃除の効率化の
特集が、どうもヒントになっていたらしいという話です。

1954年10月号には
○掃除を頻度によって3種類に分ける(ABC分析)
○掃除の種類と1回の標準時間を決める
○この仕事を1年に平均的になるように振り分けて、スケジュール表を作る
そうすると、月に20時間以内で完璧な掃除ができる。
そう書いてあるそうです。

主婦の暮らしの知恵が、世界に誇る企業の生産効率化を
うみ出していたと考えると、なんだか嬉しい気持ちになります。

また、真剣に向きあうことで生まれた、原理原則は、
世界をも動かすということに勇気をもらいました。

西成教授のお話は、


○長期的視野に立ち、利他心を持って行動することが、最終的には効率的。
○このまま経済成長を続けていくことに意味はあるのか?
(無駄を生みだすだけではないか?)
○企業は過剰サービスをやめ、小さく、長く続けるべき
○金利があるから、バブルが発生する



といった、社会全体のあり方への提言へと展開されていきます。

個人的には同意です。
過剰な「成長へのインセンティブ」がバブルを発生させ、
そして弾けさせるのだと思います。

しかし、教育によって、人間はそのことを学べるのか?
と思うと、少し暗い気分になります。




[ 2010/01/16 15:23 ] 講演会 | TB(0) | CM(0)
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松崎哲也 (love365)

Author:松崎哲也 (love365)
ベネッセで雑誌とWebのメディアマーケティングを担当する部門のブチョー。ソフトバンク・アカデミア外部1期生(現在参加中)。
「発信内容は個人の意見であり、必ずしも組織の見解と一致しているわけではありません」

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