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ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業

ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業
ヤンミ・ムン
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 1177


この本は非常に味わい深いです。

そして、マーケッターとして今の自分が最も気にかけている内容です。

このテーマを超えられるんだろうか?今の組織、今のツール、今の行動規範、すべてをぶっ壊さないと先に進めないのではないか?そんな不安にもとらわれます。

この本がテーマにしているのは、以下のような「イノベーションのジレンマ」です。

ビジネスの成功の要は、競争力にある。
競争力とは、競合他社といかに差別化できるかである。
ところが、多くの分野でその差が細かくなりすぎて、無意味化してしまっている。
その理由は私たちが本来の競争ではない「競争」に入り込んでいるからだ。
ポジショニングマップや市場調査など、ありとあらゆるマーケティング手法によって自社の競争力を測り、改善しようとする前向きな努力が、結果的には均質化を即すムチになってしまう。


ビジネスにおいては、差別化はコモディティ化に抗う術だと考えられている。理論的には競争が激しくなればなるほど、差別化の取り組みが強化されるはずだ。だが、現実にはその逆で、企業が熱心に競い合うほど、その違いは消費者の眼から見て小さくなっている。



本当にその通りだと思います。
まさに、今、自分のマーケッターとしての悩みはここにあります。

そんななか、そういった均質化の競争から抜け出すことに成功しているブランドがあることも事実です。
本書では、そういったブランドを、「アイデア・ブランド」と定義しています。

代表的なブランドとしては、

「リバース・ブランド」
(世の流れの逆をいく)
 ・グーグル
 ・IKEA
 ・ジェットブルー(格安航空会社)
 ・IN-N-Outバーガー(カリフォルニアのバーガーチェーン)

「ブレークアウェー・ブランド」
(既存の分類を置き換える)
 ・ソニーのAIBO
 ・プルアップス(幼児向け紙おむつ)
 ・シルク・ドゥ・ソレイユ
 ・スウォッチ
 ・アレッシィ

「ホスタイル・ブランド」
(好感度に背を向ける)
 ・レッドブル
 ・ミニクーパー
 ・ビルケンシュトック
 ・ベネトン(ユナイテッド・カラー・オブ・ベネトン)
 ・ホリスター
 ・BAPE(ベイプ)
などが挙げられています。

いわゆる「ブルー・オーシャン」戦略に成功したブランドですね。

まあ、マーケターならだれもが憧れます。目の覚めるような「ブルー・オーシャン」戦略。
ですが、なかなかその戦略ロジックやツールを意図的に使用して成功した例が現れない。

今も、ボルボはアウディ化し、アウディはボルボ化している。スターバックスは「セットメニュー」を考え、マクドナルドは「カフェメニュー」を強化し、しのぎを削って同質化への道を歩んでいる。

本書でも、明確な答えは書かれていません。
著者であるハーバードビジネススクール教授のヤンミ・ムンさんも「だからこそ、私は研究を続けている」とおっしゃっています。

そんな中でも、「結果論」としての方向性は以下のように語られています。

①偏りには価値がある。
②挑発には価値がある。


アイデアブランドに共通点があるとしたら・・・
その差別化戦略がいわゆる市場調査に基づいていないということだ。これは重要だと思う。イノベーションは既存の世界の延長線上にはない。
少しの間、マーケティングツールを箱に仕舞い、それなしで浮かび上がってくるものを見つめてはどうか。


イノベーションを実現するには、市場調査から得られるデータの先にあるものを見なくてはならない。調査データは客観的かもしれないが、おそまつなほど不完全で、そこからわかるのは物語の半分だけだ。残りの半分を手にするために、私たちは自らの想像力を働かせなければならない


アイデアブランドの特長
①彼らは簡単には手に入らないものを提供する。
②彼らは大きな理想をかかげ、取り組む。
ほんの少し違っているのではなく、大きく違った存在である。




さて、それでどうするかです。

ブランドマネージャーとして、市場調査に頼らず創造的破壊路線の新機軸を考えだし、その方向に次世代向けの投資ができるでしょうか?

経営の意思決定権を握っているワンマン社長か、一か八か(いちかばちか)の賭けに出る新興企業か、どちらかくらいしか難しいのではないでしょうか。

んー。でも、それは言い逃れなのか・・・。

どの分野でも、いつかは破壊的創造力を持った、新しい勢力が業界マップを塗り替えるはずです。

やれるのか?>>俺

あなたはどうですか?

松崎哲也

[ 2010/12/05 14:08 ] 書評 | TB(0) | CM(0)
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松崎哲也 (love365)

Author:松崎哲也 (love365)
ベネッセで雑誌とWebのメディアマーケティングを担当する部門のブチョー。ソフトバンク・アカデミア外部1期生(現在参加中)。
「発信内容は個人の意見であり、必ずしも組織の見解と一致しているわけではありません」

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