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キュレーションの時代 を整理して考えてみた。


昨年から楽しみにしていた佐々木さんの新刊。今週発売されましたので、さっそく読んでみました。

この本では、情報が共有される圏域がインターネットによってどんどん細分化され、そうした圏域を俯瞰して特定するのが難しくなっている事実を起点としています。そしてその混沌の中を情報が流れていく新しい法則を解き明かすことをゴールとして書かれています。

その「新しい法則」の論旨を整理してみたいと思います。

■「マス記号消費」の消滅
記号消費:商品そのものではなく、商品が持っている社会的価値(記号)を消費すること。
例)社会的ステータスとしてのメルセデス・ベンツ

■「機能的消費」と「つながり消費」への二分化
機能消費:シンプルかつ十分な機能さえあれば、それで十分じゃないかという考え方。
例)ユニクロやH&Mのようなファストファッション、軽自動車

つながり消費:消費するという行為の向こう側に、他社の存在を「認知」し、「承認」してもらうというあり方。消費を取り巻くコンテキスト(文脈)が重視される。「共鳴」「共感」を土台に構築される行為。応援消費へもつながる。
例)鯖江市の田中眼鏡本舗、職人がつくる皮製品、作り手の哲学が見える商品

■商品の消費から、「行為」や「場」の消費へ
モノから、何かをする「コト」へ。接続と承認の象徴としての共鳴へ。

■エンゲージメントという持続的な関係性
企業と消費者の間に、一期一会の刹那的関係ではなく、持続する関係性を持ち、その信頼関係の中でモノを買ってもらう状態。「主客一体」。フラットではあるけれども、お互いに尊敬する関係。企業側は人格を持って語らなければならない。また、消費者の側にも一定の積極性を持ってそこに参加し、そこで企業に対してエンゲージメントを求めるという「行い」が必要。

■明示的ライフログとしてのチェックイン

ライフログ(行動履歴)は顧客と商品のマッチングの精度を上げられるということで、期待感も高い。しかし、コンピュータパワー&アルゴリズムの問題と、プライバシー侵害の問題を抱えていて、今すぐブレイクするわけではない。その解決策として、明示的な行動履歴として「チェックイン」のシステムが有望。
例)フォースクエアの「チェックイン」、フィロ(Philo)の「チューンイン」、Facebookの「いいね!」

■キュレーションの時代
情報の真贋なんて誰にも見極められないが、ソーシャルメディア上では「人の信頼」は可視化され、すぐに確認できる。その情報を流している人の信頼度は、ある程度おしはかることができるようになってきている。
キュレーション:無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。

一次情報を発信することよりも、その情報が持つ意味、可能性、個人的価値、そいういうコンテキスト付加できる存在の方が重要性を増してきている。情報爆発が進むなかで、情報そのものと同じくらいに、そこから情報をフィルタリングするキュレーションの価値が高まってきている。

■「タコツボ化」の危険性を排除する「ゆらぎ」と「ノイズ」
仲の良いもの同士の「つながり」コミュニティのなかでは、情報がタコツボ化すると言われがちだが、実際は我々は完全な「同心円」ではなく「多心円」的な関係性の中に生きており、視座の「ぶれ」や情報価値の「ゆらぎ」がうまれ、そのことこそが「セレンディピィティ」の源泉となっている。

■情報発信の権力がパワーを失った
情報の供給が需要を完全に上回ってしまったメディアの環境のなかでは、マスメディアの情報発信のパワーは相対的に失われる。しかし、良質なコンテンツの価値が失われるわけではない。ただし、良質なコンテンツの量はずっと多くなってる。これがインターネットのプラットフォームのパワー。

■情報アクセスのパラダイム変換
国ごとの垂直な情報圏域ではマスメディアは崩壊し、ミドルメディア化して細分化されていく。しかしその一方で、その細分化されたミドルメディアは、グローバルな方向へは水平に流動化していく。



ざーっとまとめると、このような流れになっています。

あらゆる情報が「人」を通じて伝播していく、ソーシャルネットワーク。
キュレーターを通じて育まれは消えていく、無数の小さな圏域の情報生態系。

このソーシャルメディアの時代、いち早く、居心地の良いレベルと大きさの自分が住む「生態系」を見つけて、ある時はキュレーターとなり、あるときはフォロアーとなりながら、生活のレベルを向上していくことが幸せな生き方となるのではないでしょうか。

結局は「人」なんだよ。という言葉も本文中にありましたが、結局は良き友を持った人生が良き人生となるということなのかもしれません。

いずれにせよ、自分が所属する情報産業はこれからの10年で、ガラリと主従が逆転するように思われます。
幸せな居場所を確保するプレーヤーも変わっていくでしょう。

10年後、どの場所にいるのでしょうか・・・。今が考え時だと思っています。


松崎哲也

[ 2011/02/14 00:55 ] 書評 | TB(0) | CM(0)
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Author:松崎哲也 (love365)
ベネッセで雑誌とWebのメディアマーケティングを担当する部門のブチョー。ソフトバンク・アカデミア外部1期生(現在参加中)。
「発信内容は個人の意見であり、必ずしも組織の見解と一致しているわけではありません」

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