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私が考える、キュレーターと編集者の7つの違い。

佐々木俊尚さんの「キュレーションの時代」売れているようです。
先週まとめを書きましたが、味わい深い本なので、少し掘り下げてみたいと思います。

会社で「キュレーション」や「キュレーター」の議論をすると、必ず出てくるのが、「そんなこと、編集者はずーっと前からやってるよ。編集者とどう違うのか?」という疑問です。本を読んで、個人的にその違いを考えてみました。

キュレーターのいちばんの定義は、情報に意味や文脈(コンテクスト)を付与することだと言われていますが、この点は、編集者も行っていると思います。これは元編集者の端くれの一人としても、ちょっと譲れない点です。その点では、キュレーターと遜色があるわけではないと誇りたい。(ジャーナリストとの違いとしてなら納得です)

その前提においても、その点以外では、結構な違いがあるのではないかと考えています。


違いその1
編集者は取材する。
キュレーターは収集する。


編集者の基本姿勢は「取材」にあると思います。下調べでわかっていても会いに行く。現場へ行く。ウラを取る。そうなると自ずとその量は限定されるはず。キュレーターが圧倒的なのは、情報ソースの広さ、多量さと思います。RSSやソーシャルメディアを利用して、入手する情報量の担保が存在価値を高める。この点はスタンスの違いとして大きいと思います。


違いその2
編集者はネタ元を明かさない。
キュレーターは引用元を明示する。


「情報ソースの秘匿は編集者の義務であり、責任である」そんな言葉を何度か聞いたことがあります。編集者にとって、ネタ元は財産であり、あまり積極的に開示しない傾向があるように思います。実際は孫引き記事なども多いのですが・・・。一方キュレーターは、一次情報に価値を置いていないので、引用元があるならば、積極的に明示します。きちんとサイトリンクまですることが作法となっています。


違いその3
編集者は「ブランド(組織)」に所属する。
キュレーターは個人で活動する。


もちろん、フリーランスの編集者はたくさんいますが、その原稿の発表の場は媒体のブランドの元で行われるのが通常です。デスクがいて、編集長がいて。さらには発行人も別に存在します。刊行内容の責任も基本的には、団体責任。一方、キュレーターは個人で判断し、個人で発信されていることが多い。逆に個人名の発信であっても、組織との関係性が強くなってしまうと、それはキュレーションではなくなってくるイメージです。


違いその4
編集者はマルチプレーヤー。
キュレーターは専門家。


その就業形態にも関連するのですが、編集者は基本的に版元から依頼を受けて取材活動をします。持ち込み企画であっても、承諾を受けて一定の取材方針の元、業務にあたります。なので、その都度担当分野が異なってきますし、そうでないと務まらないのではないでしょうか。一方のキュレーターは、とことん誰よりも深い洞察ができる分野を持って極めていることが、その存在価値となるでしょう。


違いその5
編集者は「ゆらがない」のが美徳。
キュレーターは「ゆらぐ」から面白い。


編集者はあるブランドの元、複数のチェック体制で論調を修正しながら進めるので、発信内容にブレが生じないシステムになっています。論調がブレないことがアイデンティティとなっています。
一方のキュレーターは個人の見識のレベルなので、時々内容がある方向に振れたり、戻ったりしがちです。また、発信内容には私生活のことや全然関係のない趣味のことなどもまじったりします。フォロアーにとっては、それも一つの楽しみであり、セレンディピティの源泉となっています。


違いその6
編集者は発行(提供)する。
キュレーターは会話(共有)する。


読者に対するスタンスも違ってくると思います。編集者は推敲を重ね、ゲラを重ね、校閲を重ね、一発勝負で世の中に論旨を問います。キュレーターはもう少し会話型というか、小出しに視座を披露しながら、反応を確かめつつ、軌道修正し論旨を固めていくイメージです。時には「ごめん、間違ってた」くらいのスタンスも許されるのではないでしょうか。


違いその7
編集者は「センス」を提供する。
キュレーターは「視座」を提供する。

これは全くのイメージなのですが、編集者は「カッコよさ」「センスの良さ」を見せつけることを快楽の源泉として活動しているように思います。一方のキュレーターは「目からウロコ」「そんなのアリ?」というモノの見方(視座)の提供に価値を置いて活動しているイメージです。




以上が私が考えた、編集者とキュレーターの7つの違いです。

みなさんはいかがお考えでしょうか?
ご意見、コメントいただければ嬉しく思います。

松崎哲也







ご意見下さいとお願いしたら、多くの方にツイートしていただけました。
ceron.jpによるまとめ↓
http://ceron.jp/url/sltuusin.blog49.fc2.com/blog-entry-260.html

大変参考になります。

特に7つ目は無理やり「7」にしたかったこともあり、個人的に見返しても違和感があります。また、みなさんのご意見も参考に、修正版を考えてみたいと思います。

ありがとうございます。ソーシャルメディアに感謝です。
松崎哲也(02/28追記)
[ 2011/02/21 03:38 ] Web | TB(0) | CM(0)
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松崎哲也 (love365)

Author:松崎哲也 (love365)
ベネッセで雑誌とWebのメディアマーケティングを担当する部門のブチョー。ソフトバンク・アカデミア外部1期生(現在参加中)。
「発信内容は個人の意見であり、必ずしも組織の見解と一致しているわけではありません」

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