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本屋大賞2位「ふがいない僕は空を見た」

2011年本屋大賞で2位を獲得した、窪美澄さんの「ふがいない僕は空を見た」を読みました。

ふがいない僕は空を見た
窪 美澄
新潮社
売り上げランキング: 56


著者の窪美澄さんは、妊娠出産をテーマに活動されているフリーの編集ライターさんで、私たちのお仕事関連でもいくつか執筆していただいているということを伺ったからです。(私は残念ながら面識ありません)

まあ、そんなきっかけで、会社帰りに新宿のブックファーストで買って、電車の中で読み始めたのですが・・・。最初のページからぐいぐいと引き込まれ、イッキに読み終えました。

物語は助産院の息子を中心に、同じ時間軸で起きた出来事を、周囲の人々のそれぞれの目線で表現した短編のオムニバス形式になっています。

・助産院の息子で高校1年生の斉藤卓巳
・卓巳と不倫する12歳年上のコスプレ主婦あんず
・卓巳に恋心を持つクラスメイト七菜
・卓巳の友人でバイト仲間のセイタカ
・そして、助産院を一人で切り盛りする卓巳の母

全体がこの5人の視点がそれぞれ別の文体で、口調やトーンで描かれており、その表現の使い分けや感情の機微がとても心に響きました。

日常と非日常。幸せのすぐ向こうにある、救いようのない地獄。

都市近郊のニュータウンで、誰にでもおきそうな、その何気ない恐怖が読む者の心をわしづかみにします。

土曜朝の王様のブランチで、窪美澄さんがインタビューで答えていました。
「育児雑誌では描けない、裏側の世界を小説で表現したかった」

性には聖なる部分もインモラルな部分もあって、その両側紙一重のバランスの危うさが非常にうまく表現されている作品だと思いました。

個人的には第1章と第2章のオモテウラの関係が一番好きです。

ですが、3章、4章にある仲間でありながら、嫉妬してしまう複雑な周囲の物語。そして、ラストの母親の愛と「生」の希望。

この後半部分があってこその本屋大賞だとも思います。

ぜひ、ご一読を。おすすめです。

松崎哲也




[ 2011/04/17 01:12 ] 書評 | TB(0) | CM(0)
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松崎哲也 (love365)

Author:松崎哲也 (love365)
ベネッセで雑誌とWebのメディアマーケティングを担当する部門のブチョー。ソフトバンク・アカデミア外部1期生(現在参加中)。
「発信内容は個人の意見であり、必ずしも組織の見解と一致しているわけではありません」

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