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ソニーとグーグルでの経験から言えること。辻野晃一郎氏講演

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
辻野晃一郎
新潮社
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VAIO、スゴ録。ソニーが誇る大ヒット商品を次々生み出し、その後グーグルの日本法人社長を務めた辻野晃一郎さんの講演を聴きに行ってきました。
タイトルは、
「異才・奇才を生かす組織」
-ソニーとグーグルでの経験から言えること-

です。

お話の流れは
・今という時代について
・ソニーという会社のこと
・グーグルという会社のこと
・これからの日本への提言

というアジェンダに沿って、パワーポイントのスライドを提示しながら進められました。

急速なグローバル化、クラウド化の進展の中に合って、なぜ、日本という国は、日本の企業は、その流れのイニシアチブをとれないのか。なぜ、ソニーは先頭から離れてしまったのか。グーグルの目指す世界はどういうことなのか。

どちらも実体験に基づいた、しかも企業トップのお言葉なので、説得力がありました。

以下、心に残ったポイントをまとめます。

「ITデバイス」としての車の再定義

クルマの世界も家電、PCと同じ構造になっている。新しいクルマの会社EVの会社は、IT企業が出資している。

Googleのエリック・シュミットCEOは、「自動車は自動で走行すべきだ。自動車の方がコンピュータより先に発明されたのは 間違いだった」と発言しているほど。

クルマを再定義し始めている人たちがいる。しかし、その中に日本のメーカーの存在が薄い。モーターで動くクルマになると、中国、韓国の方が品質が良くなるかもしれない。

いわゆるインフラとの連携が大切
日本は小さく薄くするのが得意。今の時代は、インフラとの連携が大切。たとえばクラウドコンピューティング。(ソニーのウォークマンは)音質がいくら良くても、アイポッドに負けてしまう。インフラとの連携がよければ、最終的に製品でも勝てる
どんなに高速なクルマを作っても、道路というインフラがないと役に立たない。生態系として設計しなくてはならない。それを肝に銘じる必要がある。


↑クラウドとの連携が今後の製品の勝ち負けの分かれ道になって来るという点は、とても重要だと思いました。

なぜ日本企業の競争力が弱くなったのか
日本の企業、経営層がリスクを取らなくなった
上層部に行けばいくほど、リスク管理能力がなくて、責任逃れに終始する。災害時もそうだった。
必要なのは、ソニーのモルモット精神ではないか。


↑モルモット精神のポイントは「誰よりも先にやるということ」だそうです。

常に時代をつくるのはイノベーション
ソニーもグーグルもイノベーションを宿命とした会社。
どうすれば、イノベーションができるか。
イノベーションはリスクを取ることから始まる。

一方で、泥臭い現場力、忍耐力があって、実現することもある。
どんなに素晴らしいアイデアやテクノロジーがあっても、広く普及しなければイノベーションとは言えない。
YouTubeもエバンジャライジング活動を地道にやった。ジャスラック、放送局、コンテンツホルダー、一つひとつを説得して市民権を得ていった。グーグルbook検索も泥臭く、1冊ずつスキャニングをしていく。ストリートビューもそう。地道にやって世界を変える。テクノロジーをもとにしたイノベーションは地道な活動に支えられている。


↑また、リスクテイクの話が出ました。技術も実作業もやるときは、片っ端から徹底的にやるところもグーグルの強さですね。

なぜ、企業は延命しないといけないのか?
これまでにソニーは偉大な貢献をしてきた。世界中の人たちに素晴らしいものを届けてきた。ソニーはもう「お疲れ様!」で、それでいい。第2、第3のソニーが生まれてこないことが問題。


↑アメリカに比べて日本は企業の淘汰や入れ替わりがされていないことが衰退の原因という話はよく聞かれます。が、ソニーはもういらない、という発言には正直驚きました。しかし、本質をついた発言ですね。

再定義の時代を意識したモノづくり
・IT型のスピードとスタイルを意識したモノづくりを目指す。
・デバイスだけでなく、生態系全体を包括したアプローチのなかでのものづくりを目指す。
・高収益モデルとリンクしたものづくりを目指す。(薄利多売はダメ)
・労働集約的なスタイルよりも知識集約的なスタイルを目指す。


↑「生態系全体を包括」ということが凡庸な発想では無理ですね。

「いま」をどうとらえるか
1)混迷には理由がある。新しい秩序に移り変わる前夜。
2)グーグルやYouTubeやAmazonをはじめとしたクラウド環境をこれからのグローバルな公共インフラとして広義にとらえて個人も企業も積極活用するのが得策。国益にも寄与。
3)低コストの公共インフラや無限のコンピューティングパワーを最大限に活かせる恵まれた時代
4)やっとアプリケーション、コンテンツ、データ、そしてサービスにフォーカスできる時代になった。(チャンス!)
5)今現在はクラウドへの移行期。クラウドへの移行はライフスタイルや業務スタイルそのものの刷新を伴わなければ意味がない。
6)オールドマーケティングの手法から脱して、マスメディアとインターネットやソーシャルグラフとの連携によるクロスメディアでビジネスチャンスは大きく広がる。
7)「一身にして多生を経る」時代


↑最後にまとめとして、提示された、「いま」のあり方です。変化を前向きにとらえ、新しい秩序のなかでどう立ち回るべきなのか。逃げずにその流れに乗ることの大切さを繰り返し述べられていました。

ビジネス生態系の違い
普通の会社は小さな生態系をたくさん作って積み上げていく。事業本部や事業部ごとの売り上げ利益が積み重なって、全社の売上利益となる。
グーグルは、ほぼ全てをアドワーズ、アドセンスによる収益でまかなっている。大きな生態系がひとつあるだけ。このひとつが年間2兆円くらいの利益を生み出している。その年間2兆円を惜しみなく、クラウドに投資していく。投資回収を考えずに、インターネットの世界に投資していく。インターネット上に素晴らしいサイトやサービスが生まれ、人々がそれを使えば使うほど、検索広告による収益は増加するはず、という考え。グーグルはそれを徹底してやって行く。


↑これは質疑応答のなかで述べられていた、グーグルのビジネスモデルの特長です。収益のことは何も考えずに、ただただ、インターネットの繁栄のため、クラウド化の推進のためだけにすべての投資を集中させるというモデル。確かに破壊的です。しかし、普遍性はないのでは?と思ってしまいました。それが頭の固いところなのか・・・?




最後に、講演会の中で引用紹介されたいくつかの素材を共有します。

↓アップル創業者のスティーブ・ジョブズによる森田昭夫氏追悼のメッセージ。(冒頭部分)

↑ソニーは「家電」という業界そのものを創り出し、アップルにも多くの影響を与えた、ということが賞賛のポイントになっています。関係ないですが、キャンディカラーのiMac、懐かしいですね。僕はこれのもうひとつ前の世代のボンダイブルーのrev.A型のiMacを今でも大切に持っています。(笑)


「東京通信工業株式会社(現ソニー)設立趣意書」
1946年(昭和21年)1月、ソニーの創業者のひとり、井深 大(いぶか まさる:ファウンダー・最高相談役)が起草した。

全文はコチラに記載されています。

経営方針に「規模の拡大を目的にしない」「むしろ小なるを望み」と明記されています。


Google の理念 Google が掲げる 10 の事実
これは、あまりにも有名ですが、一応、掲載しておきます。
個人的には、YouTubeのサービスをグループ内に置いたことで、この理念に少し曇りが出たのではないかと思っています。

1. ユーザーに焦点を絞れば、「結果」は自然に付いてくる。
2. 1つのことを極めて本当にうまくやるのが一番。
3. 遅いより速い方がいい。
4. ウェブでも民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのは机に座っているときだけではない。
6. 悪事を働かなくても金儲けはできる。
7. 世の中の情報量は絶えず増え続けている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. すばらしい、では足りない。


これもグーグルのこちらのサイトにて、解説付きで読むことができます。



まとめは以上です。貴重なお話有難うございました。

松崎哲也



以下の追記部分は、公演中にPCでとったメモのコピーです。意味は通じないと思いますが、個人的な備忘録として追記しておきます。あしからず。


20110622夕学五十講 辻野晃一郎
今、日本は大きな変換点にある
異才・奇才を生かす組織 ソニーとグーグルでの経験から言えること。


アレックス株式会社代表取締役兼CEO 辻野晃一郎


(震災の衝撃的な写真)歴史的災害を新しい国造りの転機とする。
例)
・自然災害に強い都市、国家づくり
・自然エネルギーを軸とした、エネルギー政策の転機とする
・被災農家への農業経営の転換の助成   
など
なぜ、日本以外の国の方がエネルギーの政策転換が早いのか。


(本日のアジェンダ)
・今という時代について
・ソニーという会社のこと
・グーグルという会社のこと
・これからの日本への提言


急速なグローバル化の進展
・地球規模で考えないと解決できない問題が増えた
・世界から見た日本、日本から見た世界
・新しいグローバルスタンダードを日本的価値観から
・新しいジャパニーズスタンダードを地球的視野から

グローバルスタンダードとは何か。アメリカの考え方の押しつけでもない。日本には日本の素晴らしさがある。


グローバルのインフラとしてのインターネット


加速する新陳代謝
・アナログからデジタルへ
・オフラインからオンラインへ
・PCからクラウドへ
・ソニーからアップルへ
・ウォークマンからアイポッドへ
・ガラケーからスマートフォンへ
・マイクロソフトからグーグルやフェイスブックへ


クラウド・コンピューティング
あらゆることの再定義が始まっている。

例1
雲(クラウド)を覗く「窓」として家電機器の再定義

クラウドと連携する機器
タブレット、スマートTV、スマートフォン
クロームOS、アンドロイドOS

再定義する上流の方に日本の企業がいなくなってしまっている。
グーグルがグーグルTVとして再定義している。
日本のメーカーはそれをつくる側になってしまっている。


例2)
「ITデバイス」としての車の再定義

クルマの世界も家電、PCと同じ構造になっている。
新しいクルマの会社EVの会社は、IT企業が出資している。

Googleのエリック・シュミットCEOは、「自動車は自動で走行すべきだ。自動車の方がコンピュータより先に発明されたのは 間違いだった」と発言しているほど。

クルマを再定義し始めている人たちがいる。しかし、その中に日本のメーカーの存在が薄い。
モーターで動くクルマになると、中国、韓国の方が品質が良くなるかもしれない。

いわゆるインフラとの連携が大切。
日本は小さく薄くするのが得意。今の時代は、インフラとの連携が大切。たとえばクラウドコンピューティング。(ソニーのウォークマンは)音質がいくら良くても、アイポッドに負けてしまう。
インフラとの連携がよければ、最終的に製品でも勝てる。
どんなに高速なクルマを作っても、道路というインフラがないと役に立たない。
生態系として設計しなくてはならない。それを肝に銘じる必要がある。


集落する日本の国際競争力

日本の競争力の復活へ向けて
・個人の競争力
・大企業、産業界の競争力
・国家の競争力

戦後、アメリカの政策もあって、日本は弱体化させられた。日本は個人の力が強くて復興してきた。しかし、今は個人の力が落ちてきている。草食系、留学生も少ない。


ソニーという会社のこと

ソニーとはどんな会社だったか。
井深大  森田昭夫
二人が一代で築き上げた。
今、学生に聞いてもこの2人の存在を知らない人がいる。とてもショックを受けた。


井深さんの設立趣意書

会社設立の目的
一、 真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設
経営方針
一、 不当なる儲け主義を廃し、あくまで内容の充実、実質的な活動に重点を置き、いたずらに規模の大を追わず
一、 経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する
一、 極力製品の選択に努め、技術上の困難はむしろこれを歓迎、量の多少に関せず最も社会的に利用 
度の高い高級技術製品を対象とす。また、単に電気、機械等の形式的分類は避け、その両者を統合せるがごとき、他社の追随を絶対許さざる境地に独自なる製品化を行う
一、 技術界・業界に多くの知己(ちき)関係と、絶大なる信用を有するわが社の特長を最高度に活用。以(もっ)て大資本に充分匹敵するに足る生産活動、販路の開拓、資材の獲得等を相互扶助的に行う
一、 従来の下請工場を独立自主的経営の方向へ指導・育成し、相互扶助の陣営の拡大強化を図る
一、 従業員は厳選されたる、かなり小員数をもって構成し、形式的職階制を避け、一切の秩序を実力
本位、人格主義の上に置き個人の技能を最大限に発揮せしむ
一、 会社の余剰利益は、適切なる方法をもって全従業員に配分、また生活安定の道も実質的面より充分考慮・援助し、会社の仕事すなわち自己の仕事の観念を徹底せしむ。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/prospectus.html



ソニーのモルモット精神
大宅荘一氏が皮肉った言葉。それをよい言葉として使うようになった。
誰よりも先にやるということ。
金のモルモット像

なぜ競争力が弱くなったのか。

日本の企業、経営層がリスクを取らなくなった。
上層部に行けばいくほど、リスク管理能力がなくて、責任逃れに終始する。災害時もそうだった。
必要なのは、ソニーのモルモット精神ではないか。


YouTube動画紹介
アップル ヒストリカルモーメント #1
森田昭夫氏の追悼メッセージ。スティーブ・ジョブズの言葉。
いつの日かアップルをソニーのような会社にしたいと思っていた。
http://www.youtube.com/watch?v=K7WmPz5kgjc

グーグルに入った時にエリック・シュミットがソニーのことを褒めてくれた。
ラリー、セルゲイもソニーのファンだった。

そういう日本人がいた。今の日本人だってダイナミックなことができるはず。
劇的に変わった環境の中で、日本のテクノロジーは世界を支え続けていた。


最近の大事件

ソニー情報流出1億人分 
ソニーは悪いニュースを迅速に情報開示しなかったとして非難を浴びる最新の日本企業に
インターネットコミュニティとの付き合い方なども、稚拙だった。

危機意識、危機管理への投資の弱化。
ソニーには22年いたので語りはつきない。



グーグルという会社のこと

グーグル「10の事実」
1. ユーザーに焦点を絞れば、「結果」は自然に付いてくる。
2. 1つのことを極めて本当にうまくやるのが一番。
3. 遅いより速い方がいい。
4. ウェブでも民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのは机に座っているときだけではない。
6. 悪事を働かなくても金儲けはできる。
7. 世の中の情報量は絶えず増え続けている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. すばらしい、では足りない。
あえてこういった規範を掲げているところがちがうところ
ひとつひとつが、成長の要素になっている
http://www.google.com/intl/ja/corporate/tenthings.html



すべてはクラウドによるイノベーションのために
オフィスの環境
イノベーションを活性化させるために、コミュニケーションを活発に
クラウドを使えばオフィスにいなくてもいいわけだが、個人のテーマとして、時間をどう使うか。ワークライフバランスのとり方を個人が有効に使う時代。それを企業としてサポートする方が実は効率的。


コミュニケーションのことを考えると、スーツを着ると構えてしまう。しかし、イノベーションは普段のコミュニケーションの中で生まれる。とにかく質問しろ。納得いくまで。というのがグーグルのモットー。
双方向に対等にキャッチボールできるような関係がコミュニケーション。いかにフルフラットにするか、ヒエラルキーなど関係なく。


グーグルはプラットフォームを提供
・オープンソース+マスコラボレーション
・APIやToolsを無償提供
・技術ドキュメント、環境を無料で提供。

土壌づくりに徹する。群衆の英知をうまく使う。


常に時代をつくるのはイノベーション
ソニーもグーグルもイノベーションを宿命とした会社。

リスクテイク
イノベーションはリスクを取ることから始まる。

一方で、泥臭い現場力、忍耐力があって、実現することもある。
どんなに素晴らしいアイデアやテクノロジーがあっても、広く普及しなければイノベーションとは言えない。
YouTubeもエバンジャライジング活動を地道にやった。ジャスラック、放送局、コンテンツホルダー、一つひとつを説得して市民権を得ていった。
book検索も泥臭く、スキャニングをしていく。ストリートビューもそう。地道にやって世界を変える。
テクノロジーをもとにしたイノベーションは地道な活動に支えられている。


これからの日本への提言

変われないとないと瞬時に淘汰される
変わることに抵抗することに意味を感じない。
守ろうとしてうまくいった事例を知らない。

どんどんと変わっていく変化に合わせて自分も楽しみながら変わっていく。ことが大切。
変化の芽がトレンドを俯瞰して、そのなかで自分のあり方を変えていく。楽しみながら。


企業のライフサイクル
創業期  成長期  安定期  衰退期
ソニーは65年
グーグルは13年

ドッグイヤーでいうと、ソニーの22年はドッグイヤーのグーグルの3年とほぼ同じ?
22 =(ニアリーイコール) 3×7 ??

なぜ、企業は延命しないといけないのか。
これまでにソニーは偉大な貢献をしてきた。世界中の人たちに素晴らしいものを届けてきた。「お疲れ様!」で、それでいい。第2、第3のソニーが生まれてこないことが問題。


若者たちはなぜ、20世紀型の会社に就職しようと思うのか。衰退期の会社に入る意味はなんだろうか。

過去の成功体験をリセットし、新たな時代を創る

■高度成長期に製造業が築き上げた強みが足かせに
    ・ISO9000に基づいた鉄壁な品質管理システム
    ・オフラインからオンラインへ
■意思決定やアクションに時間がかかる
・やる前に石橋を入念にたたく
・やらないことのリスクの方が高い時代
・グーグルのFind itや Fix it
■第三の開国


Find itや Fix it
何か問題が起きると根底から対処するのが基本だが、
何か問題があると20000人の従業員全員にバグさがしの依頼がいく。
次にエンジニアに一斉にバグフィックスにとりかかる。
そういうパッチワークをよくやる。最初に違和感があったが、ネットワーク時代のやり方として有効だと感じるようになった。
パッチワークをやるときは、徹底的にやる。


再定義の時代を意識したモノづくり
・IT型のスピードとスタイルを意識したモノづくりを目指す。
・デバイスだけでなく、生態系全体を包括したアプローチのなかでのものづくりを目指す。
・高収益モデルとリンクしたものづくりを目指す。(薄利多売はダメ)
・労働集約的なスタイルよりも知識集約的なスタイルを目指す。


クラウドを活かす業務スタイル、ライフスタイル

震災後、会社のシステムをクラウド化することを真剣に考え始めている。
クラウドは個人の生活だけでなく、企業活動にも必要。
スピードのために必要。テレビ会議で、資料を共有しながら、瞬時に提案書をつくることも可能。ここにヒエラルキーがあると、クラウドを導入しても、活きないことがある。課長、部長のOKがでてから共有とかでは、意味がなくなってしまう。クラウドの導入に合わせて、働き方も変える必要がある。


組織や会社におけるグレシャムの法則
20%time ルール
エンジニアが週に20%は業務以外のことをやることを確保さている。
あまりに忙しいと、仕事の本来の意味を見失ってしまったりする。余裕がなくなると、頭をつかわなくなってしまう。


「いま」をどうとらえるか
1) 混迷には理由がある。新しい秩序に移り変わる前夜。
2) グーグルやYouTubeやAmazonをはじめとしたクラウド環境をこれからのグローバルな公共インフラとして広義にとらえて個人も企業も積極活用するのが得策。国益にも寄与。
3) 低コストの公共インフラや無限のコンピューティングパワーを最大限に活かせる恵まれた時代
4) やっとアプリケーション、コンテンツ、データ、そしてサービスにフォーカスできる時代になった。(チャンス!)
5) 今現在はクラウドへの移行期。クラウドへの移行はライフスタイルや業務スタイルそのものの刷新を伴わなければ意味がない。
6) オールドマーケティングの手法から脱して、マスメディアとインターネットやソーシャルグラフとの連携によるクロスメディアでビジネスチャンスは大きく広がる。
7) 「一身にして多生を経る」時代


いま日本人は、一度月に行って、月から地球を見てみるようなことをするといい。
人生観が変わる。


アレックス社 行動指針

1) 最初から世界市場へ
2) 日本経済の新陳代謝を加速
3) 経営スタイル、企業カルチャー、ビジネス慣習の刷新
4) 少数精鋭、パートナー重視
5) 群衆の叡智を積極活用
6) 20世紀的にならない
7) 常識を疑う
8) 10年早く、10倍速く
9) 人にフォーカス
10) 天真爛漫


アレックス社 デモ

ちょうど、昨日、新しいプラットフォームをローンチした。
ALEXCIOUS(アレクシャス)
新しい日本発の世界企業をつくりたい
http://www.alexcious.com/

何をしようとしているか。

日本のなかにはまだ素晴らしいものが、ロングテールの中に埋もれてしまっている。
伝統工芸、日本の食、などはもっとグローバルに活躍していってもいいはず。
それを紹介するためのEコマース。日本の良さを世界に紹介していくメディア。

モノ、ヒト、物語、のセグメントで情報が見られる。
金沢の九谷焼とガラスを融合したワイングラスとか。そういったものを紹介する。
世界に紹介するので、使う手段はすべてグローバルスタンダードで。英語からスタートしている。英語のみのサイトになっている。英語、グーグル、YouTube、Twitter、facebookを活用している。
江戸切子、九谷焼、日本の優れた才能を持っている人たちを世界に紹介していく。


講演は以上。
tsujino@alex-x.com

以下質疑応答


地道な努力のエピソードがあれば教えてほしい。

→ストリートビューも、いきなりアメリカの担当がキャッシュでプリウスを20台調達しにくる。それがグーグルのスタイル。キャッシュで、クルマを準備して、ドライバーを準備して、車を走らせて・・・
プライバシーの面ではお叱りを受けたりもした。少しずつではあるが、役に立つツールができたのではないか。
普通の会社は小さな生態系をたくさん作って積み上げていく。グーグルは、ほぼ全てをアドワーズ、アドセンスによる収益でまかなっている。大きな生態系がひとつあるだけ。このひとつが年間2兆円くらいの利益を生み出している。
その年間2兆円を惜しみなく、クラウドに投資していく。投資回収を考えずに、インターネットの世界に投資していく。グーグルはそれを徹底してやって行く。



グーグルのマーケティング手段としての、ホリデーロゴの意味は?
→当初は遊び心でやっていた。最近はどんどん加速度的になってきた。
ドゥードゥルともいう。子どもたちにロゴをデザインしてもらってコンテストにする。いい活動だと思う。


どうしてソニーがイノベイティブになれなくなってしまったのか?
→昔とは時代とは違う。モノがいきわたってしまった。時代環境が変わってしまった。
金色のモルモットになって、アッと驚かせるようなことをやろうとしているかどうか。それがソニーの価値と言われていた。人がやらないこと。それをやらなくなってしまった。
世代交代が起きてしまうと、創業者がいなくなってしまう。ベンチャースピリットがなくなってしまった。創業者の求心力がなくなった。
会社に入ってくる人財がかわってしまう。会社の成長段階によって、入社する人材がかわってしまう。会社が大きくなると、起業家精神の多い人が減ってしまう。


変化に強い人材を探すポイントは?
→シリコンバレーに行くと、そういう人ばかり。新しいことが好き、やりたがる。
自分自身が変化を楽しむようにスイッチを入れる。気持ちを入れ替えると誰でもそうなれる。面倒臭くなるよりも、自分も変わる。人を採用する側もそうなれればいいのではないか。


アレクシャスサイトについて、このEコマ-スのサイトのターゲットと認知戦略とは。
→出井さんは出資者の一人。
伝統工芸に絞っているわけではない。日本が世界にアピールできるものを持っている分野であればそれでいい。チャレンジしている分野を探している。この仕事がうまくいくかどうかわからないが、新しい経済圏、ニューエコノミーのなかで、小ロットのものを欲しいと思っている人をターゲティングして認知してもらって買ってもらうというスタイル。

インターネットの本質はマイノリティをメジャーデビューさせること。
スーザンボイルが一夜にしてスターになったのはネットの力。テレビで取り上げたのがYouTubeで紹介されて火がついた。
日本には非常に優れたものがロングテールの中で眠っている。
グローバルにそれを広めるプロデューサーに出会っていれば、世界的に有名になれるかもしれない。


グーグルのクラウドによるイノベーションは最初から考えられていたのかどうか。
→創業者に聞いてほしいが・・(笑)
最初から意識してたかどうかわからないが、検索エンジンを大学の研究テーマとして始めた。トラフィックをまねタイズする仕組みはオーバチュアから学んだ。
スマートグリッドに対する投資など、バラバラにやっているように思えるが、すべてクラウドにつながっている。グーグルはすごい電力を使っている。データセンターで使う電力を・・・
今は、空調さえしない状態で使っている。壊れた方がいいという考え方。

スマートグリッドを考えなくてはいけない。それを考えるとグーグルという会社がどういう会社かわかりやすい。


IT社会、ネットの悪影響、失ってしまうものは何かあるか。注意することはあるか。

→たくさんあると思うが・・・。割り切って考えるのは、技術の進歩は止まらない。日本が止まっていても、シリコンバレーは動いている。クラウドを一度経験すると元には戻れない。よい環境を経験すると戻れない。進化は際限がない。変化を受け入れていく。ただし、盲目的に受け入れるのは危険。原子力の平和的な利用などもそう。あまり考えずに受け入れてしまった。いつも鋭い目で見て、考え続けることが大切。対面で人と人がコミュニケーションすることが大切。

グーグルの仕事の進め方のなかで「早くなければ意味がない」といったが・・・。土日もないほどやっている。人間性を取り戻すことをどれだけやっているか、そういうことも大切。
取り留めもなく挙げたが・・・。

(以上)
[ 2011/06/26 19:16 ] 講演会 | TB(0) | CM(0)
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松崎哲也 (love365)

Author:松崎哲也 (love365)
ベネッセで雑誌とWebのメディアマーケティングを担当する部門のブチョー。ソフトバンク・アカデミア外部1期生(現在参加中)。
「発信内容は個人の意見であり、必ずしも組織の見解と一致しているわけではありません」

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