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「グローバル資本主義の本質と日本の将来」

元多摩大学の学長で、資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言が話題の、中谷巌さんのお話を伺いました。
資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言

まず、「この本は懺悔の書です」という言葉から始まりました。

自ら海外でアメリカの資本主義を学び、それを広めることに専念してきた経歴。
MBAの権化のような方です。
そんな中谷さんが今思うことを正直に、反省しながら語られていました。

決してリーマンショック以降に書いたのではなく、7-8年前から構想していたことであり、アメリカ経済の凋落を見てから書いたのではない、と弁明しながらも・・・。


アメリカ式資本主義(グローバル経済)の問題点は以下の3点だそうです。

1資本主義は投機である。
2格差拡大を招く。
3環境破壊を引き起こす。


今となっては、就職活動中の大学生でも言いそうなことです。
今の世の中の論調のど真ん中。

これを本当に7-8年前に提言していたら、カッコ良かったのにな。そう思いました。

やっぱり、中谷さんほどの立場や経歴の方になると、ラディカルな考えや、非常識な提言などは立場上、難しいのでしょう。なので出版のタイミングが遅くなってしまい、「あなたにそれを言われたくない」というような批判も集中しているのだと思います。好意的に解釈すれば・・・。





以下、備忘録メモです。

20090413「グローバル資本主義の本質と日本の将来」

中谷巌
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 理事長
多摩大学教授・ルネッサンスセンター長


「資本主義はなぜ自壊したのか」は懺悔の書。

タイトルは出版社が狙ってつけたものだが・・・。
特徴があるタイトルでないと、売れないということを身をもって知った。

この本に関しては、反響も大きかった。批判も多くあった。

ただ、最近考え始めたことではなく、構想は7、8年温めていた。
リーマンショックのころにはすでに、出来上がっていた。
起きてから書いてはいない。


まずは釈明から・・・

私自身、小渕内閣に至るまで、構造改革をやらなくてはいけないと言っていた。

信じていた。

今も信じてないわけではない。

だが、この7-8年、考えることがある。
アメリカ発の経済論だけで考えていてはまずいのではないか。

私はアメリカで経済学を学んだ。その論理性、体系に「これはすごい」と入れ込んだ。

アメリカの経済世界観とは資源配分はマーケットメカニズムを使う。
マーケットメカニズムというのは素晴らしいと思った。
マーケットの参加者全員が自由意思で参加し、重要と供給を満たす。

価格の設定も、調整されて、だれも計画していないのに、すべてうまくいくという考え。
経済活動における民主主義そのものである。

マーケット主義はいいのだけれども、そこからの失敗もある。
公害であったり、所有権の移転ができないものに問題が出る。

きれいな空気、防衛といった、公共財はマーケットで処理できない。なので政府が処理する。


経済と政治という両輪が、民主的に執り行われている。
民主主義が理想であるとするならば、それは最高の形。

経済がマーケット主義。政治が民主主義。
両方を合わせると完璧な世界ができる、、、、という論理。それを信じていた。

それがどうだろうか。

民主主義に価値をみいだしているならば、それを批判するのは難しい。
だけど、やっと10年前に、疑問を持てるようになった。

どこがまずいのか。

それは、資本主義の結果、私たちが今、犠牲を経験している最中である。


==============
グローバル経済の問題点。
その3つの理由

1資本主義は投機である。
2格差拡大を招く。
3環境破壊を引き起こす。
==============
以下、その詳細。

1資本主義は投機である
実体的な価値と離れたところで取引が行われる。
ケインズの美人投票論。ケインズはその時点で喝破している。
ファンダメンタルズ(実体価値)とは関係なく票をあつめてしまう。
株なら価格があがる。
極めて不安定なものである。
政府が介入してコントロールしなくてはならない。
いまや、グローバル規模で美人投票が行われている。
国ごとの政策では、コントロールできない。
グローバル資本主義。

もちろん、いい面もある
中国の発展は、グローバル資本主義のおかげ。
人、モノ、金、が世界から集中した。

政府は国別。世界政府があるわけではない。
グローバル経済をコントロールできない。


英米対独仏の対立

英米はグローバル経済 金融立国
独仏はこれに対して、英米の独走をにらんでいた。
懸念していた。


アメリカという国は、ピューリタンがメイフラワー号に乗ってやってきた理想の国家を作ろうとやってきた。

入植してからフロンティアを求めて西に開拓していった。
先住民はほとんどせん滅していった。
聖書にも「約束の地に住み着いている異教徒はせん滅しなさい」と書いてある。

もっと西に行きたいということで日本、ベトナム、アフガンにも侵攻した。



なぜ、欧米人はアメリカ人に懐疑的だったのか。
アメリカ人に対して批判的である。

大陸は国が地続きでとなりあわせている。
だから、考えを布教させようとすると戦争になる。

欧米の人間の基本的な価値観、それは「世の中に絶対的に正しいことは存在しない」という考え。



「つるつるの廊下のシステム」は恐ろしい。
それは規制撤廃して、完全なるグローバル経済世界のシステム。


「でこぼこの廊下」にしなくてはならない。
それぞれの国にはそれぞれの理由がある。



環境考古学 「蛇と十字架」という本がある。

例えば、東北白神山地のブナ林 世界遺産になるような素晴らしい森。

資本主義では、お金持っている人は、それを利用できる力がある。

例えば、この森を中国が狙っているとする。
資本主義社会の中では、2000年かけて作った森がうられていく。

民主主義というのは、今、投票権を持っている人たちが過去のことも、未来のことも決定する。

それが、マーケットメカニズムという名のもとに過去のものも、未来のものも切り売りされていく。


「でこぼこの廊下」というのは、グローバル資本主義は基本的に賛成だが、2000年かけた大木を切るのはノー、と言える状態。

スティール・パートナーズはお金のことしか考えていない。
経営権を持って切り売りできる。

例えば、ブナ林は売らない。TOBはすぐに転売しない。
そういうルールのもとに運用しなくてはならない。


「つるつるの廊下」の、すべての規制を撤廃したグローバル資本主義は、危険である。




グローバル資本主義は格差拡大を招く

閉鎖経済は自分だけ良い商品をつくっても売れないので、
公平な富の配分(所得再分配)を行おうとする。

自然に経済原理が働く。
かつての日本の公共事業や工事事業も所得の再分配であった。


公共事業を削って、財源も削ったので地方が弱ってしまっている。

グローバル経済になると、生産する場所と消費する場所が全く違うことになる。
格差是正の歯止めがかからない。
経済はグローバルだけど、政府はナショナルである。

賃金や労働にマーケット理論は正しくは働かない。
労働マーケットの弱い人がバッファーになっている。

いま、日本の貧困層は1000万人を超えた。貧困層とは年収二百万以下。

日本の失業率は8.5%
アメリカはその倍はいる。
アメリカで問題にならないのは、階層社会だから。

もともと、下層階級があったから。


日本人は、いいなぁ、と思うときはものすごく取り入れる。
でも間違いに気づく。
柔軟性がある。そういうDNAが含まれている。
日本人の軸。
もう一度日本人の軸を持ちましょう。

もう、西洋中心のものの考え方には終止符を打っていいのではないか。




環境破壊

先進国で規制ができたとしても、
後進国に行くだけ。
(時間がなく(3)についての説明はほとんどなし)


========================
日本は階級社会ではない。
日本は庶民社会、中間社会。
相対的に階級社会ではない。

士農工商とはいえ、260年間戦争が起きていない。
武士は食いっぱぐれていた。
それでも搾取していたわけはない。


アメリカでは下層階級は上昇する気力を持っていない。

========================

江戸時代、寺子屋の数はどれくらいあったか?
一万から二万あった。

当時は3000万の人口なので、今の4分の一。
人口比で計算すると、今のコンビニの数くらい寺子屋があった。

現場の人間が諦めていなかった。
庶民が庶民の力で何とかする社会であった。


世界大不況だけど、日本が倒れるとは思っていない
なぜなら、日本が庶民社会だから。

立ち直ることができる。

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新自由主義的に政府は小さく、マーケットに任せるということの結果、グローバル経済の結果、貧困層が生まれた。
ネットカフェ難民、派遣切り。


先日、政府に対して提案をした。

消費税20%にして、一人あたり20万円バックする。4人家族なら合計でで80万円。
年間消費400万円の家族なら消費税はゼロになる、という構想。

麻生総理は全く関心を示さず、生前贈与を非課税にするアイデアに興味を持った。

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できなかった3番目の地球環境の話

宗教の話

一神教は人間が上位にある
人間の都合のよいように自然をコントロールする。
ヒューマニズム。人間中心の考え方。
キリスト教会は開墾した場所に立つ。
神様は天にいる。開墾して天が開けないと居場所ができない。

日本の神様は自然の中にいる。
神社仏閣はすべて森の中にある。

安田義則先生が蛇と十字架という本のなかで書いている。


これだけ西洋文化が入り込んでいるにも関わらず、日本にはクリスチャンが人口の0.5%しかいない。
したたかである。

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坂本剛二著
日本で一番大切にしたい会社

イナ食品工業の話が出ている。
ゆっくり成長することを大切にしたい。
一挙に2倍3倍に伸ばすと、必ず反動がくる。

着実に成長していく方を選ぶ。

別の例では、テルモは海外へ向けてのIRはしない。

製品がIRそのものである。
医療の現場から頼りになるような製品を作り続けることがIRである。

いいことを地道にやり続ける努力。

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自己認識、歴史観を持つことが大切。

4半期決算開示が本当に必要か?

日本の経営スタイルに合わない。
5年10年先を見据えた経営ができない。

短期的に無理に数値をつくらなくてはならなくなる。

グローバル資本主義に負けて、受け入れてしまった。

J-SOX対応もそう。

国際マーケットでの評価が下がる?
それでいいのではないか。
いい仕事であれば、認められるはず。

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[ 2009/04/13 00:00 ] 講演会 | TB(0) | CM(0)
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松崎哲也 (love365)

Author:松崎哲也 (love365)
ベネッセで雑誌とWebのメディアマーケティングを担当する部門のブチョー。ソフトバンク・アカデミア外部1期生(現在参加中)。
「発信内容は個人の意見であり、必ずしも組織の見解と一致しているわけではありません」

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